40代・50代の女性が婚活すると、
自分の親、お相手の親の介護についての
悩みは避けて通れないですよね。
お互いの親の介護のことを考えると、
結婚するのに一歩踏み出せない方
いらっしゃいませんか?
40代以上の婚活の場合、あなたの親だけでなく、お相手の親もやはり高齢になってます。その為、介護は、近い将来の身近な話になってしまいます。
私自身、40代で婚活を始めた時、この「介護」についてはかなり悩みました。
自分の親、パートナーの親、どうなるんだろうと…。MAX4人ですから。
4人の介護…考えただけで怖くなりますよね。
今回は当時の私の心の葛藤を書きます。
賛否両論、いろんな考えがあると思います。
薄情なヤツ、そこまで言う?と思われることは百も承知です。
そこは、「こういうことで悩んでいる人もいるんだなー」と流していただけたら幸いです。
でも、私と同じ悩みを持っている人が一人でもいるのであれば…と思い書くことにしました。
介護についての私の葛藤
私は、婚活と決めたからも、そして婚活中も「介護」についてはずっと考えてました。
- 結婚してすぐ、家族の介護が始まったらどうしよう?
- 「介護要員」とお相手家族に期待されたくない。
- 自分の親もいるのに、お相手の親の介護ってどうなるんだろう。
- 籍を入れず、パートナーの関係のままの方がいいのかな。
など、いろんな思いが錯綜してました。
こう書いたら、
「自分が好きになった人の親でしょ。見て当たり前」
という方もいらっしゃるでしょう。
でも…私は、そう思えるか自信がなかった…。
「長男の嫁が介護するものだ」と介護を当たり前のように丸投げされたくなかった。
不安だ、不安だと心配しても前には進まないので、
実際のデータとこれを規定している民法があったので見てみましょう!!
→民法で定められてたのはビックリですが…
データからみる主な介護者と、民法による定め
①データからみる主な介護者
「要介護者等」からみた「主な介護者」の続柄および同別居の状況
出典:厚生労働省「国民生活基礎調査の概要」2022年版
この2022年度版のグラフから読み取ってみると、
※()内は2019年度数字
※は2019年と比較しての増減
- まずは介護が必要な人の配偶者
22.9% (23.8%)→老々介護 - 次は、同居している子供
16.2% (20.7%) - 同居している子供の配偶者
5.4% ( 7.5%) - 別居の家族など11.8% (13.6%)
- 事業者が15.7% (12.1%)
となっており、事業者が2019年と比較すると3.6%増えており、介護サービスなどを利用している人が増えていることがわかります。
また、同居の主な介護者の性別の割合は、
女性:68.9%、男性31.1%
となっております。
同居している子供の16.2%とありますが、未婚女性が自分の親と同居しているパターンも一定数いると想定されます。
その為、実際のところ、昔のように「長男の嫁が介護を任されている」というのは、最近は減ってきているのかもしれません。
②民法では、義親の介護は義務ではない
実は、こういう民法があるのをご存知ですか??
民法
第877条1項 直系血族および兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
子の配偶者が義理の親を介護する義務は、法律的にはありません。
例えば、妻は夫の直系血族にあたらないため、妻には義理の親を介護する義務はありません。義理の親の介護は、夫とその兄弟姉妹がおこなうべきもの。
ということのようです。
でも…
データがこうだから、
民法がこう定めているから、
「介護はしない!」
というのは極端すぎますが、
「嫁がやって当たり前」
というように、
義理の親の介護の全てを
あなた一人に
押し付けられそうな場合、
「それはおかしい!!」
と言うことはできますよね。
旦那さんとご兄弟が
親の介護をする
あなたは必要に応じて、
できる範囲でそのサポートをする、
その代わり、
あなたは自分の親の介護をする。
勿論、それぞれの家の事情があって、
この通りにならないことあるでしょう。
でも、
結婚前にきちんと話は
しておく方が良いと思います。
私は、自分の親の介護はしたかったので
この民法を知った時、正直ホッとしました。
私は旦那さんと結婚する前に、
「私は自分の親の介護をしたい、
旦那さんのご両親の介護と重なったら
自分の親を介護を優先したい、
だから、
旦那さんの両親の介護は、
私を当てにせず
旦那さんとご兄弟で調整して欲しい」
言うかどうか、かなり悩みました。
胃が痛くなるほど悩みました。
でも、伝えたんです💦
あとから揉めたくないし、
「介護きたらどうしよう…」と
ビクビクしてるのもイヤだった…
当てにされてお断りするのも辛い…と思い、思い切って伝えました。
そうすると、旦那さんは
「それはそうだと思う」
と言ってくれて…
安心して結婚に踏み切れました。
不安に思って、結婚に踏み切れないのであれば、
どう思われようが、今の自分の考えを伝えてみることです。
だって、体は一つしかないんですから。
「それは困る…。うちは代々、長男の嫁が~」というお家であれば、早くわかって良かったと思いませんか? あとは、あなたが判断したら良いことなので。
そりゃ、先のことはどうなるかわからないです。
親よりも自分の方が先にくたばってしまうかもしれない…
お金持ちで、介護の心配はいりません、
というお相手だったらいいですが、
皆がそうとは限らないですからね。
あと、ほんと余談ですが…
あなた一人が、一生懸命、旦那さんのご両親を介護しても、あなたは法定相続の権利がないので、遺産はもらえません。
そして、旦那さんの特有財産となるため、あなたは財産分与でもらうこともできない。特別寄与料金を請求すれば、もらえる可能性があるというだけのようです。
「遺産が欲しい」というつもりで介護していた訳ではないにしても、なんかモヤモヤするのは私だけ??
以上となります。
今日は、重い話になってしまいましたが、
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。