成田空港からシンガポール経由で

イギリスに向かう

シンガポールでは4,5時間の待ち時間が

あり、空港から出る事も可能だったが

僕はコーヒーを飲んだり、ショップを見て

まわったりして時間を過ごす

何せヨーロッパ旅の初日なので

旅慣れしていない

スムーズに旅が出来るのか、頭の中は

不安と期待でパンパンに膨れ上がっている


ロンドンに着いたらまず宿を探して

大英博物館を見たいな

イギリスはB&Bと言ってベッド&

ブレックファスト、一泊朝食付きの

ペンションが…博物館の周りには

至る所にある

ベッドがあるだけの小さな部屋

荷物を置いて博物館に出掛ける

博物館は大きすぎて1日で見きれる量

ではない

ナショナルギャラリーやバッキンガム

宮殿などを見て周る

ロンドンも都会、東京と共通した便利さや

無駄のなさがある

イギリスも島国、南下するにはドーバー海峡を渡らなければならない

バス観光案内所でいいものを見つける

オランダ行きの高速バス

これならバスに乗ったままドーバーを

渡れる

バスはフェリーターミナルに行き

フェリーに乗ってる間は船内を自由に

使える

これがドーバー海峡か?潮の流れが

激しく複雑な難所と聞いている

ヨーロッパに来てしまったな

とうとう、念願の欧州

寄港少し前にバスに乗り込む

アムステルダムに着くものと思って

いたのだが、どうも何か違う?

旅の始めは、勘が全く冴えない

いったいどこなんだ?

近くに鉄道駅も地下鉄もバス停も

何もないではないか?

どっちに歩いて行けばいい?

そして僕は途方に暮れる

歩いて歩いてやっと駅を見つけた

アムステルダム中央駅まで30分も

離れたところだった

中央駅は東京駅が模した建物なので

そっくり、運河も流れ船で生活している

人もいる、建物もTVで見たまんま


日本人の若者が話しかけてくる

あるよ と小さな声で

あ~ん?いらん!

マリファナが合法化していて、駅前の

広場では、若者達がたむろして回し飲み

している、あちこちに…


アムステルダム国立美術館を目指して

ひたすら歩く

それから風車のある街並みも見たいな

中央駅から1時間位の所らしい

海抜0mなので水路に家が立ち、どこの

家にもボートが停泊してある


中央駅で飲み物とサンドイッチを買い

ドイツに向けて出発する

国境を超える時、車掌が周って来て

切符とパスポートを見せるだけ

鉄道の国境超えは楽でいい

ベルリンに到着して街を散策

ガラス張りの建物など比較的新しいのだが

閉まっている店が多い

ベルリンの壁跡地と第二次世界大戦で

半壊した教会を見る

案内板を見てもドイツ語はさっぱり

わからず、ダメだ

せめて絵でも書いといてくれ

次にミュンヘンに向かう

ピナコテークとレンバッハハウス美術館が

見たい

元は貴族の邸宅なので庭が立派だし

幾つもの部屋に分かれている

カラフルな壁の色、今では当たり前だが

衝撃を受けた

バウハウスのクレーやカンディンスキーの

絵が展示されている

再び鉄道に乗りエッシェンローフとか

言う山の中の駅で降りる

駅の周りに店はなさそう

仕方なく駅前のキオスクに戻り

夕飯を物色

それらしき物が何もない

フランスパンとコーラが

今夜の夕食となる

川が流れていて草原の様に広がった

場所にテントを張る

山には雪が被っている

明け方寒すぎて目が覚めた

気温5℃しかない

駅舎で待っていた方が暖かいと思い

始発まで待つことにする

スタートから今日まで

旅慣れていないせいか

人と接触する事もなく

ひたすら目的の美術館や博物館を

見るだけの旅になっているな


そう言えばどこの区間だったか

寝台列車に乗った時

アメリカ人の女の子と上下の寝台に

なり、やたらと話しかけてきた

挙げ句に何故か自分のパスポートを

見せたがる?

よーく見てやっと理解出来た

本人とは別人のように

綺麗に写っていた


オランダの風車
海抜0mの街

アムステルダムの街と中央駅

家の前には河川
ボートが繋がれている

ドイツの山の中
川沿いの草っぱらにテントを張る