母の子守唄は覚えてる。ガッチャマンだった。
だけど、母が絵本を読んでくれた覚えはないし、母と何かごっこ遊びをした記憶もない。
話しかけても「うるさい」で終わってきたせいか、私に常識や良識が備わらなかった。
そのおかげで私は「自分で判断する」とか「協調性」とか「空気を読む」みたいな力が著しく貧しかったし、「人と話をする」「人の話を聞く」「集中する」みたいな、とにかく対人関係の構築に必要な力が欠けてたと思う。

そして正直、性的にも奔放な父と母だった。
母が四つん這いになって父が‥で、(同時住んでたところを思い出すとおそらく3歳頃の)私が目をまん丸くして見てる姿を母が「ねぇ見てるよ」というのに対し父が「いいじゃん」と。
シャワーを浴びに2人で風呂場に消えるまで、目がまん丸くなったまま固まってた。
私はその行為を座薬を詰めまくっている行為だと思い込んでしまって、座薬を入れるのが大嫌いだったら私は「ママ可哀想」と言わんばかりにママ、ママと大泣きした。
おそらく勘違いした母が私を宥めていたのを覚えてる。
そしてその行為を結局勘違いしたまま次の日保育所でお友達に「ねぇねぇ昨日ね、パパがママのお尻に座薬たくさん入れててね、裸で寝」あたりで母にげんこつされたのを覚えてる。
訳がわからなかった私が全てを理解したのは父が読んでたエロ本のおかげで、確か年長さんくらいだったと思う。
そしてまたそれを眺める私を見て父が「そういうの見てもいいけど、ちゃんと大人になってからにしなさい」と訳がわからないことを言われ、かつ正しい説明や躾を受けず、正しい認識をせず、極め付けは【大人のあんあんごっこ】などという馬鹿げた名称を教わっただけで終わった。
そのせいでとある事が起き、同級生に馬鹿にされた同時11歳の私は、腹が立って住まいの下の駐車場で家中のエロ本をかき集めて火をつけた。
もちろんボヤ騒ぎになって私はボッコボコにされた。
本当馬鹿だと思う。何なの火って‥怖い、私。





そして私は一生忘れない。

もう10歳くらいからいつかはこんな日が来るって分かってた。
私の小学校の卒業式の日。
父が行事に参加してくれることはまずなかったから、卒業式に来ない事なんて驚かなかった。
母が来てくれてた。別にそれでよかった。

母と2人、家に着いた。

物が多くて散らかってて、居心地がいいとは言えなかった荒れてた自宅が何故かあれもこれも綺麗になってた。
全て悟った瞬間、母が隣で「妹には旅行に行ったと伝えてね」と言われた。
兄には?と聞くと「あんたに任せる」と。
「まだ荷物が片付いてないのよ、ちょっと手伝って」と。
言われるがままに手伝った。

悲しいけど、悔しいけど、最高に幸せで、最低に苦しい時間だった。

母とこんなに話をしたのはいつぶりだろう。
母とこんなに笑ったのはいつぶりだろう。
父との昔の話をたくさん聞いた。
自分が父の連れ子で、本当の母じゃなかった事を改めて謝罪され「あんたは賢いから」と全てを打ち明けられ、笑って「ごめんね」といわれた。

私も知ってる母の同級生が母を迎えにきて、何も言わずに、振り返りもせずに母を乗せて車で去って行った。
私は卒業式の服を着たまま、手を振る事もできず、去る母を見送った。

暖かい、少し汗ばむような気温の中。
がらんどうになった家の中を「兄と妹の為に」片付けた。
この家の中にあるのは「母の要らなくなったものだけ」が残された。
私も、兄も、妹も。そして、父も。

そう思った瞬間、わたしは一体何なのかわからなくなった。
家族って?親って?子供って?娘って?姉って?妹って?
どうすればいいんだろう。
私は今、どの自分であるべきなんだ?って。

最後の母との約束だった。

「妹をよろしくね」「兄をよろしくね」「パパをよろしくね」って。

「「わかった」」と。



守ることの出来ない約束なんてしちゃダメで、請け負う必要のない約束だってあるんだって、知っておけばよかった。教わりたかった。
私も同じように守られていい存在だと、誰かに大切にされてるんだと知りたかった。教わりたかった。

産まれてから12歳のここまでがネグレクト。
12歳のここからが暴力による虐待、そしていじめられて苦しんだ。



これらがネグレクトであり、ネグレクトがどんな子を作り上げるか。
私は実害を伴うリアルモンスターだな、と思う。

私はまだ自分を信じる事ができない。
自信を持って責任を全うできる人間かどうか、不安で仕方ない。

ネグレクトを受けた子は殆どの子が総じて嘘をつきがちな傾向にあると思う。
自分のいる環境が「おかしい」と気付いてる子は尚の事「私は普通である」と努めて嘘をつく。
でも、その嘘は「普通を知らない子が想像で語る普通」である為、すぐにばれる。
私の寿司だのステーキだのがいい例で。
どこの家庭が昼ごはんでステーキと寿司を選ぶんだよ、そして何故三つめがミートソースなんだよと。突っ込みどころ満載な見え見えの嘘。

他にもたくさん嘘をついた。
母に対しても。
褒められてもいないのに「先生に褒められた」とか、気を引きたくて階段からわざと落ちてみたりもした。
足を怪我してびっこを引く真似をして学校の先生を騒がせてしまったりしたこともある。
完全に頭のおかしい子だった今は思うけど、でも全部必死で本気でしてた事だった。

そして、ネグレクトを受けた子は非常識な考え、発言、行動をとる傾向がかなり強いと思う。
これは恐らく上記の通り親からの「社会教育」を受けずに育つからだと思う。
例えば赤ちゃんでも物をもらったらありがとうをさせるとか。
もう少し大きくなったら子供同士の交流の仕方。
喧嘩の仕方や仲直りの仕方、距離感、こう言うのって幼いうちから親の助言がかなり必要だと思う。

私の経験としてはお友達の家に招かれて遊びにいくが、自分のしたいことをし始めてしまったり。(ピアノ弾きまくってたり)ダメだと言われたのにどうしても気になって扉を開けてしまったり。

ご近所さんは親戚同然という母の言葉を鵜呑みにし、時間を気にせず長時間滞在してしまったりしたんだけど
ここに必要な教育は決まりや約束を守ることで、高めるべきは協調性だと思う。
そして、個人的に思うのが「家族としての信頼関係、在り方をきちんと作る事」が必要だと思う。

私の場合、ママって名前の人とパパって名前の人と兄っていう人と妹っていう人との共同生活っていうか、その家が家族のある家って言うより極端な言い方したら溜まり場みたいな感覚だった。
本当極端にいうけど、寝る場所、みたいな。
私がいようがいまいがさして問題じゃないんだろうなー、って。

話を戻すと、その時の私の感覚に罪悪感は無かった。

母が「お裾分けをもっていって」「遊んでもいいけど遅くならないで」と私にお持たせを持たせようものなら本気でご飯(20時近く)まで帰らなかった。
相手も親が不在の家だった事もあり、チャイム鳴らしたら「待ってました!」状態。
それがダメな事ときちんと教わらなかったから、それでいいと思ってきてしまった。


他にもネグレクトを受けてる子の特徴は山ほどあるみたいで、調べてみた。

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手当をされていない、エチケットにまつわる事(爪、耳、歯などめ)は割と放任されてて、後々恥ずかしい思いはたくさんした。

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これ、13歳後半になって全てに気付くまでの当時の私に殆ど当てはまる。
食事や排泄などの成長にまつわる遅れは特になかったように思うし、食べ物乞いもある事件以外は(させられるた)しなかった。
けど、あとの他の事に関しては恐らくほぼコンプリート。




これら全ての事柄を当時の私が今の私の家に来たとしてに「お前頭おかしいんじゃないの?」と言えるかどうかを考えた。

周りは言ったよ、あいつ頭おかしいって。

そして似たような子を多くの大人は怪訝な顔して「ああいう子困る」って追いやる。

実際、さっき調べてみたけど知恵袋にたくさんいた。
「一度家に遊びに来たら帰らない、ご飯まで食べて帰ろうとする図々しさ」
「帰れっていっても帰らない」
ああ、私もかつてそう思われてたんだろうなと思う。

そして身近に相談を受けた子からの話で「もしかしたら」と思う子がいたんだけど
その子は連鎖を起こしてる子かもしれない。
(ネグレクトを受け、そのまま育ってしまって親になり、それをそのまま子供に行ってしまう事)

ふと不安になった。
私は今2人の娘を持つ母親をやってるけれど、ちゃんと出来てるだろうか。
私には気付く転機と、改め直す転機が一度ずつあったと思ってる。
けど、それでもまだこれじゃダメだと思うことがたくさんある。

例えば朝ご飯にコッペパンを出してしまった時。
娘の行動や発言が自分の幼い頃に似てると思った瞬間。
怖くなる。怖くて怖くてたまらなくなる。


ネグレクトは多くの人が気づかない、静かな虐待。
そして、場合によってはその子の一生を、その子の子供の一生、そのこの子供の一生を、無限に台無しにしていくかもしれない罪深い行為だと思う。

改めて。

私はもし、あの頃の自分が家に来たら。
「お前頭おかしいんじゃないの」ってやっぱり言えない。
やっぱり私は言う対象が違うと思っちゃう。





最後に、私がこれを書いた上で正直に今の気持ちを書くと。

めっちゃ怖い。

これを書いた事によって、離れていく人が居るかもしれないとか、また色々言われるのかなとかすごく思う。
実際これ打ち始めたの昨日の3時とかになる前だったのに、投稿するかどうか迷って迷って迷って‥丸一日かかって、なんとか投稿する決心がついた。

今更可哀想とか思って欲しい訳じゃない。
だけど、「私を」じゃなく、単純にネグレクト被害者を責めないでって、責める相手を間違えないでって思いはある。
そしていつかこう言うことが、こう言う人が1人でも減ったらなぁなんて大きな思いがある。


【189】(いちはやく)という番号があります。
もし「暴力かな?」「ネグレクトかな?」とか思う何かがあればすぐ連絡しましょう。
見て見ぬ振り、聞かぬふりや人任せが一番罪作りです。
一事が万事だったりします。
その瞬間に電話してたら‥って現場を私は見てきたし、知ってます。



自分のこう言う過去って凄く恥ずかしい。
ぶっちゃけ隠しておきたかったって思いの方が強い。だけど自分が隠しておきながら人に何かを本気で〜なんて、そんなの伝わるわけも無いだろうし、むしろ誤解呼ぶかもしれないし。
どうせ書くなら、もう一気に、正直にちゃんと、書いてしまおうと思った。


‥ここまで書いて思い直した。

次からは鍵付きにします。
かなりプライベートすぎる内容し、次回からも多分えぐーい話ばっかりになりそうだ。笑


よし。
それではそれでは。


サッ