きのうの おはなしの

つづきをするね




ある日 ペーターは

で美しい白鳥をみつけました




そこのはハンターでさえも

めったに足をみ入れないような

まった場所にある




があまりにも冷たくんでいて

太陽

にあるものすべて

ありのままに

そこに映し出されてるの





めてを見た人なら

きっと だれでも

そこに

もうひとつの空があるって

錯覚すると思うわ




白鳥

ぴんとばして

だけを見つめていました




真っ白いには汚れひとつ

なくて

水面には

わずかな飛沫さえありません





ペーターは

そっと水辺づいて

小鳥の鳴き真似をしてみましたが

白鳥一瞥もくれず

ただ

自由に水面を泳ぐばかりです





それから毎朝

ペーターは通いました





そうです

朝露に光る

白い羽の美しさ

すっかり

われてしまったのです





ペーターは白鳥

がらせないように慎重

振舞いました




のしない

軟らかい土の上をんで

歩き

最初のうちは

草むらにれて様子を見ながら

少しづつ

姿現すようにしました






白鳥を振り向かせるために

手を叩いたり 

ましてや

石を投げたりするようなことは

しません




沈黙のうちに姿だけを

目でっていました





何日かすると

少しづつ白鳥はペーターの存在

めるようになりました





たい

無視の期間は去り

許容の時がれたのです

 



白鳥はペーターを

つけると

を一度だけぶるわせるか

くちばしで水面を弾く

なにか

小さな合図送るようになりました







学校音楽知らずに

生きてきたペーターにとっては

白鳥の羽ばたき

音楽であり

湖面に広がる波紋絵画でした

 




くちばし

彫刻であり

宝石だったのです






どうすれば

白鳥ともっと

仲良くなれるだろう?





そうだ 

自分の一番大切なものを

げればいいのだ と

ペーターは気づきました






その 彼は

に出かける前 あの

配達人からもらったキャンディ






仕事をえた

毎晩楽しみにしてる

あの

大切口でかしてる

あの

キャンディポケットに

ばせました





「つまらないものですが…」

ペーターはおずおずと

ポケットから

キャンディを一粒

取り出してのせて

白鳥へ差し出しました





白鳥の

白いからだ

とりどりのキャンディは

よく似合っています





白鳥は少し迷うように

くちばしのでそれをつつきました





一度ペーターを見上げてから

くちばしではさんで

をしなだらせ

キャンディを飲み込みました


 



キャンディが

白鳥のちてゆく

わずかな

気配わってきました







ペーターは唯一の楽しみを

捨てました




白鳥との時間に比べたら

そんなものは

捨ててしまっても

少しも

しくありませんでした




配達人が置いてゆくキャンディは

全部とっておいて

白鳥にプレゼントしました


キラキラ


一日一粒が二粒になって

六粒になり

十二粒になりました

 

キラキラ



とうとう

片手には乗り切らなくなり

両手いっぱいのキャンディが

差し出されるようになりました





何粒になろうと

白鳥は一粒ずつくちばしに挟んで

飲み込みました





「さぁ、どうぞ さぁ、どうぞ」

色とりどりのキャンディが

白い羽の中に消えていきました




ペーターは幸せでした






ある いつものように

キャンディで

らんだポケットを押さえつつ

に来てみると

白鳥姿ありませんでした





白鳥はキャンディの重み

湖の底

一滴の雫になっていました






ペーターはまた

ひとりぼっちになりました







これで「愛されすぎた白鳥」

お話しは おしまいです







そして * そして



キラキラキラキラ 𝕪𝕦𝕒 Only  lonely ラブラブラブラブ