オリジナルで駆け足収束-アニメ「彩雲国物語」#38 | 振り向けば二次元

オリジナルで駆け足収束-アニメ「彩雲国物語」#38

"白銀"編の内容をつまみ食いしながらストーリーは一気にすっ飛ばして、無理矢理収束に向かいました。
おかげで、まるっきり出番のない工部尚書および工部侍郎(苦笑)
もちろん堂主様も出てこないし、影月くんと香鈴の仲も変化なし。
克ちゃんの狼狽えっぷりもかなりカットされてたし、凛姫の出番も大幅カット。
凛姫による秀麗のお支度シーンはなかったので、秀麗は"紅の剣"と言う名の寒椿を頭に乗せることもなく、柴家の誇りと姉弟の決意も語られることはありませんでした。
更に、凛姫と素顔の鳳珠のご対面も夢と消えたようです(T^T)

しかし、そこまでしながらやっぱり終わり方が中途半端になりそうです。
次回が一応最終回ですが、内容はこれまでの回想が多くなりそうな予告編でした。
第2シリーズが決まってるから、まだ続いてしまいそうな終わり方でも良いのかも知れませんが、それなら"白銀"編をちゃんとやらずにどうやって続けるつもりだろう、と不安になります。
いろんな意味で伏線張られまくってるのに…(-_-;)q
やっぱり彩雲国もマ王さまよろしく途中から原作無視のオリジナルOnly化?

そんな中で、克ちゃんの当主朝賀のシーンは良かったです。
アニメオリジナルでしたが、龍蓮さんの出番が増えました。
原作では克ちゃんが見つけて驚くだけで、台詞も何もなかった龍蓮さんでしたが、克ちゃんに呼びかけてくれました。
孔雀度を増した、というよりも孔雀を頭に乗せた新しい衣装はきらびやかで、とっても龍蓮さんらしい奇天烈な装いでしたが、髪の毛が隠されてなかったのが嬉しかったです。
とっても変なのに、「ギュッ♪」ってしたくなりますラブラブ

龍蓮さんが自分から声をかけたことで、克ちゃんは注目の的です。
「あれが藍龍蓮?」
「藍龍蓮が声をかけたぞ」
「一体、あれは何者だ!?」
うん、うん、周りの人が驚くのも無理ないねぇ。
周りにことなどこれっぽちも興味なさそうな、挨拶に伺っても奇天烈な反応しか返して来ない龍蓮さんがわざわざ声を掛けて、しかも声をかけられた方はあの奇天烈な衣装に引いたり龍蓮さんに臆するどころか
「ああっ、龍蓮さん、良かったぁ~」
なんてホッとしたように寄っていくんですから…。

克ちゃんに視線が集まったところで、更に黎深様が追打ち。
「茶克洵殿、こちらへ」
克ちゃん、怯えまくってる割には素直に黎深様の元へ寄って行きました。
まぁ、龍蓮さんに止められなかったし、ね。だから大丈夫だろう、とか思った?
もしくは、右も左も解らないくらい緊張してるので、言われるがままに…。
そんな克ちゃんに、龍蓮さんは付き添っていてくれました。
そして、黎深様から茶家当主就任の祝辞を貰ってしまった克ちゃん。
これで一躍あなたは時の人です。一気に宮中の超有名人です。紅藍両家の後ろ盾を持つ克ちゃんを、親戚連中は傍流だのなんだのと言って楯突くことは出来ないし、他の彩七家の人達も末席だの若輩者だのとバカにすることは出来ません。

さて、黎深様と龍蓮さんに付き添われて劉輝への挨拶を無事に終えた克ちゃん。
その報を聞いた秀麗の反応は不思議でした。
知らせを持って来た人はちゃんと"紅家当主"と"藍龍蓮様"に付き添われて、と言っているのに、
「克洵殿は、紅藍両家の大物を釣り上げたようですね」
と言う悠舜さんの呟きに、
「紅家の大物……玖琅おじさま?」
あの~、玖琅おじさまは本人がちゃんと面と向かって秀麗に"紅家当主名代"って名乗ってるんですけど~(^o^;)
黎深様が邵可様と秀麗のこととなると頭のネジがおかしくなるように、秀麗は黎深様についてはメチャクチャ鈍いですね。玖琅おじさまが立派過ぎて、当主の存在は忘れられているようです。
しかし、聞いた傍から忘れられる"紅家当主"とは……さすがに黎深様が不憫に思えます(ほろり)

秀麗の謁見の下りはほぼオリジナル一色でした。
根回しをすべてすっ飛ばして、謁見の場で新案件を差し出す秀麗。
もちろん、場をわきまえない大胆な行動として他の人達から何か言われる前に絳攸様が立場上叱責しましたが、霄大師の取りなしのおかげで話を来てもらうことに成功。
概要を話し、案件を朝議にかけてくれるよう願い出る秀麗に、劉輝は立場上どうするべきか悩んでいたようでした。
「秀麗の願いは叶えてあげたいし、どんな案件なのが具体的な内容に興味はあるし、でも王様としてはここで受け取っても良いのだろうか」って感じ?
そのまま受け取って「えこひいき」って思われたら秀麗にとってもマイナスだしねぇ。
その時、人垣の中から蜂蜜頭の少年が飛び出して来ました。
凄い勇気あるねぇ、珀明くん!
だって、秀麗は一応茶州の州牧として各省の侍郎よりも高い官位を持ってるけど、珀明くんは吏部の新米官吏ですよ。一番の下っ端。彩七家である碧家の直系嫡男ですけど、次期当主ではありません。
それが、王様の前に飛び出して自己主張しちゃうんですから、大したもんです。悪鬼巣窟の吏部で日々精神を鍛えられてるとは言え、かなりの怖いもの知らず?
まぁ、珀明くん一人が主張して終わったなら後で叱られたりしたかも知れませんが、すかさず鳳珠や景侍郎や魯尚書や霄大師達が援護射撃してくれたので、秀麗も珀明くんも助かりました。
そして、黎深様は秀麗の様子に何やら満足そうにニタニタしていたため、秀麗の前で良い格好する機会を逃しましたが、どうやら本人はそのことに気づいていなかった模様です。