カミュ様の退学騒ぎ起承転結?-吟遊黙示録マイネリーベ wieder 第4楽章 | 振り向けば二次元

カミュ様の退学騒ぎ起承転結?-吟遊黙示録マイネリーベ wieder 第4楽章

6話と7話が収録されている巻です。
6話の冒頭でカミュ様が書き置きを残して実家に帰り、7話の終わりで戻ってくるという、実にキリのいい収録のされ方をしています。

オルフェ様達がカミュ様を連れ戻そうと駆け回り、ルーイ様がそれを冷ややかに見つめて最後に美味しいところを持って行く、というパターンがなかなか良かったです。
各人の性格がよく出ています。
カミュ様が落ち着かないうちにオルフェ様達が正面から押し掛けてカミュ様の兄上に追い返されたのに対し、ルーイ様はカミュ様の頭が少し冷えてきた頃に「勝手知ったる」とばかりに庭に潜り込んでカミュ様に直接声をかけ、しかも説得モードではなく道しるべを残しただけで去って行きました。
それでカミュ様が帰って来たときは、押さえた笑みで高見からお出迎え。
オルフェ様やエド様は「もっと喜んでもいいだろう」と不満そうでしたが、カミュ様にはルーイ様がとっても喜んでるのが解ります。伊達に幼なじみはやってません。
実はルーイ様もカミュ様の残して行った花の世話してましたしね(^_^)

オルフェ様達が駆け回ってる頃に、教室に居るルーイ様と他のシュトラール候補生とのやり取りもNice♪
「言いたいことがあるなら、ハッキリ言ったらどうだ?」
「では正直お聞きします。競争相手が一人減ったと思ってよろしいのでしょうか?」
「思うのは勝手だ」
ええ、まったくもってその通りです。どう思おうと、思うだけなら個人の勝手だし誰の許可もいりません。

また、オルフェ様達はカミュ様のことで頭がいっぱいだったようですが、ルーイ様はカミュ様のことに心を砕く一方で実家の方の問題にも悩まされていおいででした。
そうか、あの空気の全然読めない母上は、国王陛下の妹だったのか。
世間知らずなのは仕方ないけど、それならそれで余計なことはしないで欲しいし、世間は知らずとも自分の立場くらいはよく知っておいて欲しいものです。
それに、リヒテンシュタイン公も情けないなぁ。
奥方の説得くらい自分でしろよ。こんなことくらいで、何度も息子を呼び戻すなってってぇの!
それでなくても、何かとルーイ様を頼りにしている父上です。
夫婦揃って息子に面倒かけおって…。(^_^;)