ネックレス発見!-ダイヤの館の冒険
その昔、編みぐるみの本に載っていたワンシーン"冒険の帰りにミスビアンカにネックレスを返すバーナード"が収録されていたのがこの本でした。
昔読んだ時は「ミスビアンカの冒険」っていう解りやすいタイトルだったのですが、出版社や訳者が違うのか、これまた別タイトルでの再会となりした。
前作からビアンカもバーナードくんも出世して、ビアンカは囚人友の会の議長に、バーナードくんは事務局長になっています。
物語はダイヤの館にとらわれている可愛そうな少女を救い出す冒険です。
囚人友の会の婦人会が救いに行ったものの、ビアンカ以外はメイドロボットに驚いて逃げ帰ってしまいます。ビアンカを置き去りにして来た婦人会は自分たちのプライドを守るために真相をうやむやにしたため、ビアンカまでダイヤの館に捕われた上にそれに気づく者はありません。
何日かしてやっとおかしいと思い始めたバーナードくんだけが、皆には内緒でビアンカ救出に乗り出します。
終盤では健気で勇敢なバーナードくんの活躍が光ります。
短剣や芝刈り機の刃を「えぃやっ!」と投げつける姿を想像すると何だか顔がほころんでしまう、冒険談なのにムードは緊迫してるのにほのぼのする、そんなほんのり暖かい気持ちにしてくれる作品です。
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