いたずらっ子の出世ーフロプシーのこどもたち
本筋はピーターの姉妹の内の1匹であるフロプシーがベンジャミンと結婚して産んだ子供たちのお話です。
フロプシー・ラビットはベンジャミン・バニーと結婚して、フロプシー・バニーになりました。
しかし、この本で一番印象に残ってるのは冒頭に出てくるピーターの暮らしぶりです。
ピーター・ラビットは出世しました。
ぃえ、社会的地位がどうこうというのではないので出世と言うとちょっと違うかも知れませんが、暮らしぶりが変わりました。
あのいたずらっ子が成長して、何と自宅にキャベツ畑を持っているのです。
しかも、そのキャベツをベンジャミン一家に貸しているのです。
お裾分けとかではなく「貸している」ところが、たくましく育ったなぁと思わせます。だって、相手は従兄弟であり姉妹なんですよ。しかも、キャベツ畑があるのはピーター達の実家です。でも、親類縁者による助け合いの精神で分けてあげるのではなく、あくまで貸しているんです。
貸したものは返してもらわなくてはなりません。
きっとベンジャミンは、キャベツの収穫が出来ない時期によその――おそらくはマグレガーさんの――畑から盗って来たレタスや人参をピーターの元へ持って行って返済にあてているのでしょう(苦笑)