ついに最終巻-吟遊黙示録マイネリーベ第7楽章
収録されているのは第12話と第13話(最終回)とメイン声優の座談会。
前巻の最後で狙われていたオルフェ様は、願いも虚しく撃たれてしまいました。
でも、アイザックが拾ってくれたおかげで命拾いして、また一段成長しました。
そんな雰囲気は、ジャケットイラストにも現れてると思います。
一方、ルーイ様も実家から急いで戻って来て、国王さえもおとりに使う大胆な計画で敵をあぶり出すことに成功。
どうせ狙われるに決まってるし守らなくちゃいけないんだったら、せいぜいその状況を有効に使わなきゃねぇ(^_^;)
大人たちの汚い世界を目の当たりにしたシュトラール候補生たちに国王が
「これが現実だ」
と突き放すようなどこか諦めにも似たような態度で言い放った後のオルフェ様の反応が素敵でした。
「不幸せを根絶することは、人の傷みを断つということは、絶望的なまでに不可能に近いということだ」
と言い放つ国王に対して、オルフェ様は
「しかし、根絶する努力を忘れてはなりません」
と言い切りました。
「それを根絶出来なければ、真の意味で、私たちの負けです」
これにはルーイ様も賛意を示してくれて、国王も校長も、国のこれからを担う若者たちに希望を見いだしたことでしょう。
そうそう、座談会で櫻井さんがこぼしてましたが、オルフェ様はルーイ様と対峙してる時、泣きそうになるのをエドの支援効果やら何やらでどうにか堪えていたと思う、というのは私も同感です。
達観してるようなルーイ様に対して、理想と現実のギャップに揺らぎそうになっては懸命に理想を追い続けるオルフェ様は、硝子のようなもろさがあります。
櫻井さんの口からこれを聞いた時は、「ああ、櫻井さん自身もそう思ってたんだぁ」と嬉しくなったし、櫻井さんがそう思って演じてるからオルフェ様のそういう面が伝わって来たのかなと思いました。