憎みきれないコン畜生-ニルスのふしぎな旅 TVシリーズ DVD-BOX1
TV放映時は小学生でした。
当時も夢中になりましたが、大人になった今見てもやはり夢中になってしまいます。こういう作品は世代を超えて伝わっていって欲しいと思います。
個性的なキャラクターも多く、中でもラッセとレックスが愛嬌があって大好きです。愛嬌のある点ではゴルゴも負けてませんが、彼は一応自然界では強者になるイヌワシなので、前者に比べると一歩及ばぬ感じです。
DVDで改めて見て、やっぱりレックスは憎めないなぁ、と思いました。
それと同時に、もしかしたら一番不幸だったのはキャロットなのではないかとも思いました。彼は何も悪いことをしていないのにニルスのとばっちりでただでさえ小さな身体を更に小さくされ、なりゆきでラップランドまで旅をして何度も大変な目に遭う羽目になってしまいます。でも、そんなことは大して苦にしていない明るさが魅力的なキャラだと思いました。
収録されているのは物語前半の、モルテンが婚約する前の回までです。
ここまでで一番印象に残っていたのは、最後の巻に収録されている「空からの救援隊」。
ニルスの仲介で鳥達が人間のために一生懸命飛び回って、風に飛ばされた原稿を集めてきてくれるお話です。
それまでは動物同士の問題を人間の視点や知恵によって解決してきていますが、この頃から人間と動物の共存みたいなものが描かれ始めます。