今回の入院ではショック?だった事が
結構ありました

3日の夜 お腹が半端なく痛くなった私は
救急外来に電話して
症状を言うと
「救急車を呼んでください」と言われるも
「救急車は酔うので
家族の車で行きます」と応えて
かかりつけの総合病院へ電話して
夜遅くに
息子の車で病院へ行きました

診察室に入り
言われるまま診察台に横たわった私に
若い先生が
「今までに手術の経験は?」と
いきなり聞かれます

「あります、40代の時に
卵巣を摘出しています」と答える私

次に問診と触診の後
ベッドごと運ばれて
レントゲンとCTを撮りました

しばらくして
結果が出てから
廊下のベンチで待っていた息子が
呼ばれて中に入ってきました

椅子に腰掛けた息子を見るなり
先生は
「息子さん?それとも旦那さん?」と
言われます

へっ!
旦那さん!!(◎_◎;)

私 67歳
来月には68歳になるシニアです
片や、息子は39歳

いくら深夜の暗い病院とは言え
息子を旦那と間違うだろうか?

断っておくが
今まで私達親子は
夫婦に間違われた事はただの一度もない
しごく当たり前である

昨今は年下の旦那も
珍しくないんだろうけど
それにしても28歳年下の旦那なんて!

「違います」と答える息子に
「……………………」と無言の先生

えー
先生
私が若く見えるのか?
それとも息子が老けて見えるのか?
黙ってないで言って欲しいわ
いつもなら聞く私だけど
お腹の痛みでそんな事を聞く元気もない

先生、息子、看護婦さん、私と
みんなが無言の診察室で

おもむろに
レントゲン写真を見せながら
息子に説明する先生

黙って聞いていた息子

入院と決まり
更に先生は説明される

「年行った方の中には長い絶食と点滴で
たまに点滴をご自分で抜かれる方がいます
その場合は……………」と先生が
続けると

息子は「それは大丈夫です」と
答えていたけど
今まで何回か入院したけど
こんなことを言われた事は
初めてだったので
私はかなりショックを受けた

三年前入院したときは
こんな事は言われなかったのに
65歳過ぎたら
誰もが言われるのだろうか?

とうとう私は完全に
老人のグループに入ったのだと思うと
入院よりもその方がショックだった

更にショックだったのは
「コロコロの方」ほどではないにしても
今回、かなり血管が細くて
もろくなっていた事である

若い頃 私の血管は太く
点滴で苦労した事は一度もない
どの看護婦さんにも一回で点滴してもらえた

それなのに
今回は点滴をして数日経つと
固くなり腫れてくるようになった
その度に左右の点滴の手を変えた
血管を
探さないといけないようになったのも
ショックだったし
もろくなっているのもショックだった

年齢的に老人の部類に入り
確実に体はお腹も血管も諸々も
弱ってきたんだなあと
改めて老いの現実を思い知らされた

老いの現実と言えば
自律神経失調症のお薬を病院でも
処方されたんだけど
朝、昼、夕 とそのたびに
優しい看護婦さんが枕元に持って
きてくれてはったんです

それが
絶食が終わる頃に
「これからはお薬を
一人で管理してもらいます」と
看護婦さんに言われたので
「ハイ」と当然 私は答えます

で、その後に
看護婦さんは
「その前に三つ質問させて下さい」と
言われます

「今日は何日ですか?」

「今日は1月10日です」

「………… 」と質問は更に続いて
三つの簡単な質問に私が全て答えると

「完璧です、今日からお薬の管理を
お願いします」と言って
看護婦さんはお薬の入った白い薬袋と
朝昼夕と3分割した小さな箱を
持って来はりました

たかが薬を自分で管理して飲むのに
質問に答えないといけないなんて

これまたショックでした

今はまだ入院しても
質問に答えられるし
薬の管理も出来る
一ヶ月入院したとしても
点滴の針を自分で引っこ抜く事もしない

でも
もっと年行って
もっと老いて入院すると

質問に答えられなくなり
薬の管理も出来なくなり
点滴の針を
引っこ抜くようになるんだろうか

普通に老化して
普通の老人の行動をしてるのなら
まだいい

もし軽い痴呆になってたとしたら
最初、私の隣のベッドに
いてはった年配の方みたいに
なるんだなあと
思うと

人間の晩年について
しみじみ感じさせられた

とにかく
私はもう完全に
社会の中では老人の部類に入ったんだと
再認識させられた
今回の入院でした

それにしても
主治医になった若い先生

いくら深夜とはいえ
老女の私に息子を
旦那さん?と間違うだろうか?

後で息子は憮然として
ぼやいてたし

娘は
「お母さんは歳より5歳くらいは
若く見えるから
お兄ちゃんが老けて見えたん違うの?」と
ケラケラ笑うし

夫は夫で
「その先生、目が悪かったんと違うか?」
「それか、かなりユニークな先生だったのかな?」と言うけど

流石の私も
なんで息子が年下の旦那に
間違われたのか
全くわかりません

なんとも
ショックの多かった
今回の入院劇でした

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