今、私は
退院した娘のために娘夫婦宅に
電車で通っています
昔から乗り物酔いするので
滅多な事では乗り物に乗らないんだけど
娘の長い長い入院中
電車、タクシー、バスと
乗ってたせいか
乗り物に少し強くなったみたいです
とは言っても
大学病院は電車30分、
タクシー5分、バス7分の距離で
娘夫婦宅も
電車15分、タクシー5分、
バス7分なので
何とか乗れているのですが 笑
これ以上の距離は無理な私なのです
それでも、これらの乗り物に
乗っているもんだから
皆、仰天しています
で、そんな私は酔わなければ
電車自体は好きなのです
何が好きかと言えば
走っている電車ではなく
その電車の中の乗客が好きなのです
老若男女、カップル、親子連れ等
様々な人間模様に遭遇するのが
好きなのです
先日
素敵なカップルをお見かけしました
私の前方に座ってらして
頭しか見えなかったんだけど
駅に着いて
ドアの方に行かれたそのお二人が
何とペアルックなのです!(◎_◎;)
多分ご夫妻なのでしょうが
私達夫婦とそう変わらない年代の
シニアのカップルです
濃いエンジ色のダウンジャケットを
着てて下はお二人ともズボンで
とてもお似合いでした
服装もさることながら
ご主人が先にエスコートしながら
談笑しながら
仲良く電車を降りられる姿に
つい見惚れた私です
私達夫婦も はるか昔、新婚の頃
同じようなダウンジャケットを
お揃いで着たことがありましたが
それ一度きりで
それ以後はペアルック無しなので
羨ましく思いました
あのシニアのご夫妻は
ペアルックだけでなく
お二人の仲の良い雰囲気が感じられて
本当に素敵でした
それとは反対に
少し違和感を感じたご夫妻を
以前、見かけた事がありました
同じシニアのご夫妻で
服装はすごくフォーマルで
ご主人は帽子を被り
素敵なジャケット姿で、
奥様も素敵な帽子、素敵なスーツ姿、
素敵なバッグと靴で
上級官僚?みたいなお二人でした
そのお二人が乗車してきたら
その老紳士は奥様に空いてる席を
譲られました
で、ご自分は立ってたのですが
通路反対側の席の若い方が
席をその老紳士に譲られたのです
するとその老紳士はその好意に
「恐れ入ります」と応えたのです
今まで席を譲られた時に
「ありがとうございます」とか
「すみません」とかはよく聞く言葉だけど
「恐れ入れます」との言葉を聞いたのは
初めてです
流石は官僚?夫妻だなあと妙に
感心したものです
その後 老夫婦は
通路を挟んで別々に座ったのですが
そのうち
老紳士の隣の乗客が降りられたのです
そしたら、当然 老紳士は
奥様の方をチラチラ見るのですが
その奥様
最初座った席にそのままなのです
ずっと姿勢を正して正面を向いたまま
微動だにしないのです
そして夫の方を全く見ないのです
周囲の乗客は
当然 奥様が老紳士のところに
移られると思って
しばらく待ってたのですが
奥様が動かないので別な人が
座られたのです
バツが悪そうな老紳士が
お気の毒でした
服装はご夫妻とも、とても立派で
言葉遣いも「恐れ入ります」と
上品ではあるけれど
お二人の雰囲気は寒々としたものでした
私は
普通の服のペアルックで楽しそうに
電車を降りて行った二人と
この官僚?夫妻の雰囲気から
それぞれの2組の夫婦の
日常を思いました
電車は
さまざまな人の人生を
人生模様を乗せて走ります
私はいろんな人の人生が
垣間見える電車が好きです
そうそう
以前、新婚旅行帰り?みたいな
若いカップルに会ったことがありますが
………………………
今後の人生まで想像出来て
微笑ましく感じたり
小さいお子さんを連れた
若い親御さんを見て
その子の将来を心配したり
逆に若いのに感心させられる
お母さんに会ったりと
本当に電車に乗っていると
さまざまな人生に出会えて
私は酔いさえしなければ
一日中、ボーと
電車に乗っていたいくらいです
鈍行に乗って外の景色を見るともなく見て
予定通りの旅行ではなく
ゆったりとした電車に乗りたいなあ
*・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・*