朝の一服
夫に
「暑いお抹茶と冷たいののどっちがいい?」と
聞くと
「暑いのんやなあ。」と言うので
暑いお抹茶にする。
夫には好きな普通の葛餅
あっさりとしたこしあんだったので
美味しかった。
「どう?」と聞くと
「美味しい。美味しい。」と言う。
ほんまかいな。お愛想で言うてるんと違うん?
「うーん。まだまだやなあ」と言う返事を
予想してた私には嬉しい夫の返事
「こんなんを見てたら〇〇さんを思い出すなあ。」と夫が話し出します。
〇〇さんは夫の会社の先輩で5年くらい前に亡くなった方です。
その方と二人で行った京都で
お抹茶をいただいたのです。
奥様はお茶のお付き合いをしてくれないとかで
後輩の夫を誘い出した〇〇さん。
この時はご自分の今までの人生を振り返って
いろいろお話しされた〇〇さん。
そんな〇〇さんは初めてだったので
意外だったと夫は思ったとか。
その時が〇〇さんとの最後になりました。
亡くなった時、家族葬だったのに
夫だけには知らせて欲しいと
生前言ってらしたとかで、駆けつけた夫
夫は最後となった京都の〇〇さんを折に触れ話してくれます。
人が人生を振り返って語る言葉は
その人の真の言葉です。
夫とは40年近いおつきあいの中で
最後にご自分を解放された〇〇さん。
今朝の一服は
京都の〇〇さんの思い出話でした。
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