今日、10月2日は
9年前に大阪からこの神戸の明石に引っ越してきた日。
以前のマンションから前の家に引っ越した月日は全く覚えていないのに、ここに引っ越してきた日のことは一生忘れることができない。
引っ越し前後の2年間にわたる諸々はあったけど
今となっては笑える思い出の方が多い。
でも、どの思い出も色褪せても10月2日のあの日のモモだけは忘れる事は出来ない。
あの日は
大型犬と一緒に乗って引っ越し出来るという大型車に乗って引っ越した。
荷物車とは別の私達家族と一緒の車だったのに、嫌がってダッシュで車から道路に飛び出したモモ。
何とかみんなで追いかけて車に押し込み大阪を出発した。
大阪を出てすぐにモモは動悸が激しくなり今にも心臓発作で倒れそうになった。
そのモモに私は神戸に着くまでずっとそばに寄り添った。
抱いて撫でてヨシヨシして不安を受け止めた。
そんな哀れなモモとは反対にぷーたはゲージの中でおとなしくしてくれてた。
ぷーたは本当に家族の誰もが認める賢い犬で、
状況判断はすごく出来るからモモと違って何の心配もなかった。
結局、大阪から神戸の明石に着くまでモモはずっとドキドキが止まらずハッハッ一しっぱなしで
ずっと私が抱いていた。
いざ着くと荷物を降ろす時に邪魔になるので、
ぷーたはすぐに娘が予約しておいたペットホテルへ連れて行った。
初めての地、初めてのペットホテルなのにぷーたは何も言わず賢かった。
モモは初めてのペットホテルへなんか連れて行ったらパニックになるので家に置いた。
荷物の搬入の邪魔になるのでモモは着くとすぐに裏庭に出された。
外に繋がれたことがないモモがおとなしくしてくれるはずがない。
案の定、必死で「家に入れてー。」と網戸をカリカリするモモ。
可哀想なので私はモモと荷物の采配と往復した。
一階に大体荷物が入るとすぐにモモを家に入れ、夫がその辺を散歩させる。
その夜、モモが新しい家で不安な刻を過ごしている頃、ぷーたも同じようにペットホテルで不安な夜を過ごしていたはずなのに、彼は辛抱強かった。
次の日は荷物の中身を出しに引越し屋さんが来て何とか夕方遅くに終わった。
お昼過ぎにぷーたを迎えにペットホテルへ娘が行く。
家に帰ったぷーたとモモを夫と娘が一緒に夕方の散歩に連れて行った。
前の日に連れて行って調べていたので
この日はスムーズに連れて行けた夫。
引越社の人達は前日に荷物を入れに来たし、引越し当日は車に乗せられて不安な思いをしたし、翌日も来たしと、不安でたまらない三日間をモモもぷーたも過ごしたはずなのに、あまりの二匹の態度の違いに予想はしてたとはいえ辛かった。
賢くて強いぷーたはまだいい。
あの日のモモの気持ちを思うと今でも切ない。
あの日のモモを一生忘れる事は出来ない。
10月2日は
9年前に私達家族と犬達が引っ越した日。
今でも忘れる事が出来ない日。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*