今朝の天声人語


我が子に注ぐ思いはかくも深いものか。

熊本地震でただ一人行方不明だった大和晃さんらしき遺体が見つかった。
自力で捜索を続けたご両親の執念に胸が熱くなった。

晃さんの愛車を見つけたのは先月24日。
大きな岩に挟まれ素手では動かせなかった。
父親は「寒かろうに」とTシャツと水筒を供えて去った。
再訪した日は「もうすぐ連れて帰るばい」と短冊を添えた。
おとつい、遺体が車の運転席から引き上げられた。
4月の本震からずっと、シートベルトをつけたまま崩落現場に眠っていたかと思うと、両親でなくても駆け寄っていたわりの言葉をかけたくなる。


今朝の朝日新聞の天声人語をここまで読んで
涙があふれ出た。


最愛の息子にやっと出会えたご両親。
やっとご両親の元に帰ってきた晃さん。

私も息子と娘を持つ身。
ご両親の心中を思うと涙が止まらなかった。


東日本大震災での行方不明者は今尚2500人余。
愛する家族との再会を果たせぬ人達の心痛を改めて思う。

今日からお盆。
静かに仏壇を整え、
お供えをし、お花を飾り、お膳をしつらえ
帰ってきた人達と心で会話する。

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