活断層は日本全国に2000以上あるという。
私達夫婦は大阪を離れる時に活断層を避けた土地を探した。
最初はマンションを探したが、大型犬のゴールデンのモモがいてたので結局マンションは断念した。
土地を探してくれた不動産の営業マンに
「この地の活断層を教えて」と頼んで
活断層を避けた場所を候補にした。
駅から徒歩10分、高台で、人間の病院、動物病院、日常生活に便利な所、と条件はあったけど、
一番先に気にしたのは活断層だった。
家は私の好きな家で良いと言った夫だけど、
土地にはこだわった。
前の家は、夫の実家の跡地に建てたので土地は選べなかった。
その代わり、家はそれまでの木造住宅ではなく軽量鉄骨の耐震構造の家にした。
お年寄りは木造住宅を希望したけど夫は譲らなかった。
そんな夫なので、ここの土地に決まるまで二年間かかった。
「この土地で地震にあったらもう諦めよう。」と夫は常々言っている。
日頃は地震に備えて最低限の用意はしている。
用意はしている。
心構えはしてるつもり。
でも、そんなものはいざとなったら役に立たないだろう。
今回みたいに余震が半端なくキツイ地震では
心構えどころか、気持ちを持ちこたえられるかどうか心もとないだろう。
ましてや、大事な人を亡くした人の気持ちはいかばかりかと胸がつぶれる思い。
たかが犬の
たかが、大型犬のゴールデンのモモを亡くしただけで私はひどいペットロス症候群に何年も陥ったのだ。
大事な家族を亡くした人は今、
地震でペットがいなくなった人は今、
どんなに辛く耐えられない思いに耐えている事か。
胸がつぶれる思い。
地震にあったという事は不運だったといずれ諦めることができても、住む家はいずれできても、
亡くした命は、亡くなった命は二度とかえらない。
どんなに辛く悲しい事だろう。
亡くなった命も、残された命も悲しい。
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