脚本:チャーリー・カウフマン
出演:ジム・キャリー ケイト・ウィンスレット
2004年 アメリカ
キャッチコピー
『”さよなら”の代わりに記憶を消した―』
「このまま死んでもいい。すごく幸せだ」 ジョエル(ジム・キャリー)
恋愛は、他のことでは味わえない特別な幸福感を与えてくれる。
時にはハートがとろけるような、麻薬のような喜びを。
主人公ジョエルが、この幸せ絶頂の台詞を言ったシーン↓
だからこそ、失恋から立ち直るのは本当に苦しい。
もともとあの人になんて、出会わなければ良かったんだ。脳の中から
あの人の記憶を消すことができたら、こんなに苦しまなくてすむのに・・・・・・
ということで、本当に恋人の記憶を消してしまうという奇想天外なストーリー。
けれど、ぶっ飛んだ映画ではなく恋愛の切なさに胸がキュンとして、
練りに練られた脚本に引き込まれる。(2004年度 アカデミー脚本賞受賞)
失礼ながら、顔芸コメディアン俳優だと思っていたジム・キャリー。
本作では、真面目で心配性で優しすぎるジョエルを魅力的に演じていた。
ケイト・ウィンスレット演じるクレメンタインは、ジョエルとは違うタイプ
の女の子。
いつも髪を奇抜な色に染めている。↓この色の名前は「青い廃墟」
対照的なふたりを表す台詞が
「ごめん。僕の人生は退屈だから。仕事に行って帰るだけ。
日記を見たって、書くことがないから真っ白だ」 ジョエル
「私も不安よ。精一杯生きてないんじゃないかって。
何でも挑戦してみたいし。貴重な人生だもん、
1秒だってムダにしたくないじゃない」 クレメンタイン
クレメンタイン、私も見習いたい。
こんな対照的なふたりだから、徐々にケンカが増えて、心はすれ違って……
それにしても、「失恋の記憶を消去してくれる会社」という発想はどこから
生まれたのだろう?
脚本家はよほど酷い失恋を経験したのだろうか? などいろいろ考えて
しまった。
どんなに辛い終わりを迎えた恋にも「死んでもいいくらい幸せ」な瞬間は
あったわけで、ふたりはジョエルの記憶の中を走って走って大切なもの
に気が付いていく。
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誰にだって消したい記憶は多々あるけれど、完全に消去することは
人生をリセットすることではない。いらない記憶はそのうちに忘れて
しまうし、残るべき記憶は脳の中のあるべき場所にちゃんと落ち着く日
が来る気がする。
人間の脳には、ジョエルのような施術を受けなくても「時間」というよく効く
クスリがあるのだから。



