現在アメリカの大学・大学院に在籍中または進学予定の方で、アメリカで就職したい方は沢山いると思います。しかし、現在アメリカでは就労ビザの習得が非常に難しく、悩んでいる方もいるかと思います。私は人事の仕事をしていることもあり、沢山の人の相談に乗る中で、就職できる人にある共通した特徴があることに気がつきました。
突然ですが、Job Offerを受けるまで平均でどのくらい応募していると思いますか?
一般的には200~250前後と言われています。自分も、最初の仕事をゲットするまでに約250応募し、4回の面接を経験し、やっとJob Offerを得ることができました。1週間に10の仕事に申し込んで、20~25週間(4~5ヶ月)かかる計算です。どうですか、随分多いと思いませんか?
就職できる人に共通する特徴、それは単純に諦めないでしぶとくチャレンジし続ける、ということです。断言します。質より量です。
単純に考えて、質と量がそろっていれば大体のことはうまくいく、と自分は思います。逆に、何かがうまくいっていないときは、質か量、どちらか(あるいは両方)に問題があると思います。就活においては、質の部分を改善するのは非常に難しいです。努力しても学歴・職歴を劇的に改善させることは中々できません。誰にでも取れる資格(Certificate)を取ったところで、履歴書の書き方を変えたところで採用する確率は劇的に上がるわけではありません。前回うかる履歴書の書き方という記事を出しましたが、せいぜい面接によばれる確率を数%向上させるのが関の山です。もちろん、質を向上する努力が無意味な訳ではありません。しかし、質にいくらこだわっていても、量の部分が伴っていなければ、Job Offerはもらえません。
だからこそ受かる人は、
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とりあえず受けてみる
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受からないかもしれないけどとにかく出してみる
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準備期間が短いけど一応出してみる
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履歴書が完璧ではないけどとりあえず出してみる
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せっかくだから出してみる
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よくわかんないけど出してみた
と、とにかく出願するという姿勢がある人が多いです。
逆に、仕事を獲得できない人は
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どうせ受かるわけがない
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受かったとしても、仕事ができる自信がない
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こんな有名なところ応募できない
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履歴書がまだ出来上がってないから出さない
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コネもないし、受かるわけがない
等々の理由により、応募自体を見送る事が多いです。非常にもったいないです。
そもそも、応募することにリスクなんてないんです。時間が一定かかるだけで、応募することに躊躇している時間なんてないんです。応募しなければ何も始まらないんです。逆に応募すると、思いもよらない事が起こる事があります。
例えば自分は、応募した先の社長が、同じ大学の出身で、そこから他の人を紹介頂く事ができました。
コツは、結果ではなく、プロセスに集中することです。就活とは、そもそもメンタルにかなり負担がかかります。自分もめちゃくちゃ辛かったです。履歴書を出せども出せども落とされる毎日は、精神的にかなりやられます。自分は半年近く仕事なしで、毎日履歴書を出すという作業を行なってました。自分は、1週間で10通だすと決めて、とにかく応募することに集中していました。受かるとか、落ちるとか、考えれば考えるほど辛かったからです。とにかく応募することに集中することです。
また、噂に惑わされないことです。日本でもアメリカでも就活にまつわる噂は沢山あります。「コネがないと就職できない」とか、「ネットワークが大事」とかです。就職の裏側を見ている人間からすると、こういった噂は非常に下らないと感じます。なぜなら、採用の実情は、1つ1つのケースで全く異なります。業界・職種・レベルなど、様々な状況が絡み合います。自分が見てきた中でも、応募数が2000通を超える仕事もあれば、半年間、全く応募がなかった仕事もあります。もしかすると応募するかどうか悩んでいるその仕事は、偶然にも応募数が少なく、偶然にもRecruiterがあなたの職歴を気に入るかもしれないし、そうじゃないかもしれません。「コネ重視」かもしれないし、そうじゃないかもしれない。結局考えてもわからないなら、考える時間と体力の無駄です。繰り返しですが、応募することに集中することが一番大事だと思います。
少しでも助けになれば幸いです。