アメリカ就職する上で、避けて通れないのがこのネットワークですね。「アメリカじゃコネがないと就職できない」、といった噂は聞いたことがある人は多いと思います。

 

まずはっきりさせたいのが、コネがないと就職できない、なんてことはありません。実際、私は一切のコネを持たずに現職に就きました。逆に、自分のコネを使って履歴書を出して、その結果面接にこぎつけたことは一度もありません。もちろん、コネがあるに越したことはないです。でも、在学中にアメリカでネットワークしろと言われても中々難しいですよね。自分も在学中に努力しようとしても、やり方がわからず右往左往した経験があります。その中で自分が辿り着いた結論があります。それは、

 

まず実績をだす。ネットワークはそれから。

 

ネットワークは紹介する側にもリスクがあります。例えば友達を自分の上司に紹介する場合、その友達の評価は自分の評価にも影響します。実際に、なぜあんな人を紹介したんだ、と責められた人を自分は知っています。

 

また紹介するには、その人をよく知っている必要があります。よく飲む友達です、というより、同じプロジェクトで働いていました、と言った方が当然ながら説得力がありますよね。

 

だから現在いる場所の周りの人に、この人は紹介しても大丈夫な人だと信頼を勝ち取ること、それが大切です。クラスでインターンで、周りの人に認めてもらう努力をすべきなんです。何も努力せず結果も出してない段階で、ネットワークが大切!とか言ってても違和感があります。

 

そもそもネットワークとは意識してやることなのでしょうか?何か工夫してやるものなのでしょうか?ネットワーク活動に注力している人を見て、紹介してあげたいと思うものなのでしょうか?私は違うと思います。

 

ただ一方で、情報収集のためのネットワークは大切だと思います。例えば有益な資格、必要なスキル、今のトレンド、よく使われるソフト、業界の情報等々、やはり授業では得れない生の情報というものはあるものです。だから、例えばFacebookやLinkedinを通して、話を聞かせてください、とアプローチすることは大切だと思います。例えば自分はHR Data Scientistですが、同じ道を歩む人がいれば、喜んで自分の経験を共有したいと思います。このように、多少図々しくも話を聞きに行く姿勢が、日本人は足りないとよく言われます。全く知らない人に思い切って連絡してみてください。意外と話をしてくれるとおもいます。ただ、このようなネットワークで、仕事が得られるのかというと、そんなことは無いと思います。一度話しただけでは、仕事を紹介するほどの信頼関係は中々作れません。

 

まずはネットワークに時間を割くよりも、学業なり仕事なり今目の前にあることに全力を尽くすことです。その上で周りの信頼を得ることができれば、運良く仕事を紹介してもらうこともあるかと思います。同時に、正しい方向へ進めるよう情報収集は必要だと思います。その結果、ネットワークが生きることもあれば、そうでないときもあります。そういった前提を飛ばして、ネットワークが大事と盲目的に信じ込むのは良くないとおもいます。