英語で面接って緊張しますよね?日本語ですら大変なのに、英語での面接ってハードルが高いと感じる人も多いと思います。ではどうのように対策したらいいのか、自分の経験を共有したいのですが、そもそも自分には疑問があります。
面接対策に意味があるのか?
以前にも書いたのですが、就職活動は質より量に重きを置くべきです。履歴書に何時間かけても受かる確率はそんなに上がりません。では、面接対策には時間をかける価値があるのか?自分は今までインターンを含め、15回程度アメリカで面接を受けた事がありますが、面接のあとはいつも「あんな時間かけたけどあんまり意味なかったな。。。」とよく思います。想定質問が面接で出たことも全くありません。これ進研ゼミで出たとこだ…!みたいな気持ちになったことは1度もないです。
もちろん、自分のやり方が間違っていたのかもしれませんが、やはり対策に時間をかけすぎるのはよくないと思います。何十枚ものカードに、想定問答集を作っている人とかをみると、そこまでリソースを注ぐことに違和感を抱きます。それより1つでも多くの仕事に申し込んだほうがいいんじゃないかと思うんです。
そもそも、アメリカの面接は日本と違う、ということを理解する必要があります。極端に言うと
アメリカの面接⇨いいところを探す面接
日本の面接⇨悪いところを探す面接
日本で就活した時を思い出すと、面接官がとにかく怖かった印象があります。今でも、日本人と日本語で面接を受けることがありますが、その場の緊張感が違うな、と感じました。業界にもよるでしょうが、アメリカでの面接官の役割は、応募者のいいところを引き出すことにあります。だから、面接の場が日本に比べてリラックスしていますし、リラックスさせるのが面接官の役割です。圧迫面接なんてものは、自分は聞いた事がありません。そもそも人事部として思うのですが、もし面接の攻略が可能なら、面接の意味そのものがなくなってしまいます。会社が雇いたいのは面接がうまい人ではなく、求められている役割に応えられる人材です。だから、多少の準備は大切ですが、基本的にはリラックスして、素の自分で挑むことが大切、と言うのが自分の意見です。
ただその中で、唯一面接対策として行う価値があると思うのが、模擬面接(mock interview)です。日本でも普通に行われると思いますが、特に今まで全く英語の面接の経験がないのであれば、面接官役と応募者役、両方やることはかなり助けになると思います。模擬面接のメリットには様々なメリットがあります。
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気持ちに余裕ができる
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客観的なアドバイスがもらえる
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面接官の目線がわかる
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他己分析してもらえる
ポイントとしては、学校のキャリアセンターを使うのも良いですが、それより同じ分野のクラスメイトや同僚と模擬面接をしてみてください。面接指導のプロにみてもらうのもいいですが、業界のことを良く知っている人と話すことも大切ですし、面接官役もやることで、面接官の目線を理解できると思います。これは面接対策以上に、自分の成長にも繋がります。友達とやるのも気恥ずかしいと思いますが、是非チャレンジしてみてください。
さて、模擬面接をするうえで、想定問答を考える必要がありますね。繰り返しになりますが、私は自分の想定問答が合ってた事がないので、全く的外れな意見かもしれません。しかし、面接の始まりは必ず同じ質問です。それは、
Tell me about yourself
これは超有名な質問ですね。必ず面接の開始に聞かれます。言葉的には自己紹介ですが、もちろんただの自己紹介ではなく自己アピールの場なので、なぜこの仕事に興味を持ったのかまでいっちゃいましょう。
それ以外では、やはり基本的なところは抑えるべきだと思います。例えば、
What is your strength/weakness?
Why did you apply this job?
ここら辺は有名だと思いますが、強み・弱みなんて聞かれたことがありません。。。が、これらの質問は、他の質問にも応用がききます。例えば、How do you see yourself in the next 5 years、と聞かれた場合、「私の強みはこれだから、これを活かして~~になりたい」、とかって言えますよね。ここら辺は抑えてもいいかと思います。
想定質問が大切であることはよく言われていますが、アメリカの面接では必ず最後に「あなたから何か質問ありませんか?」といったことも聞かれます。なので、聞く質問を少し準備しておくのも大切です。例えば
What do you think is the most important ability for this position?
なんて質問してみるのもいいと思います。
想定質問を考えるうえで、Competency Based Interview/Behavior Interviewを知っておくべきだと思います。Competencyと言っていますが、要するに行動ベースで、具体的な回答を求める筆問です。例えば、
Please describe a situation in which
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you have multiple tasks to accomplish in the limited amount of time (multi-tasking)
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you have a conflict with your supervisor or colleagues (team work)
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you need to disagree with your supervisor (communication)
Please tell us how you react to those situations and what kind of outcome do you receive.
といった質問です。以上のような(基本的にはネガティブな)過去の経験に対して、自分がどのように行動したのかを答えさせる質問です。CBIはある種のブームで、自分もこの形式の質問をうけたことが沢山あります。一方で、こういった質問でも良い結果が得られない、といったデータから、CBIを廃止する企業も出てきていると聞いたこともありますが、知っておいて損はないと思います。ちなみに、世界銀行のガイダンスが非常に参考になるので、興味のある方はどうぞ!
最後にですが、とにかくJDことJob Descriptionを100回くらい読んでください。当たり前のことですが、JDが一番の手掛かりになります。どんな役割を求めているのか、どんなシステムを使っているのか、どんな用語を使うのか、知っておくのは非常に大切だと思います。当たり前のことですが、あまりきちんと読んでない人も結構いるもんです。。。
まとめですが、面接対策において大切なのは、
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面接対策に必要以上に時間をかけない
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やるなら模擬面接
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数問の想定質問と自分が聞く質問を考えること
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JDを読み込むこと
少しでも参考になれば幸いです。