試験当日、「受かる人」はこの3つを"しない"
試験当日はだいたい何してもオッケー!
遠足の前の日でもないのに眠れない。テレビを見ていても落ち着かない。試験当日というのは、そんな精神状態で迎えるものです。試験日なんて朝からおどおどしている人ばかりなので、あなたが特別なわけではありません。6月はいよいよ国家試験シーズン。巷はおどおど祭りです。
資格試験の仕事をしている私は、直接受験生の方と顔を合わせるべく、このシーズンは毎週のように試験会場に足を運び、皆さんにエールを飛ばしています。もちろん自社のチラシも飛ばしています(笑)。
さて、そんな試験当日のおどおどに対処すべく、何をするか。ただご指摘の通り、試験当日に何を勉強したって、正直言って結果は変わりません。なので、だいたい何をしてもオッケーです!
とはいえ、当日に「やってはいけないこと」には思い当たるところがありますので、その「3か条」だけ述べておきましょう。
第1条 いつもと違うことはするな
これは定石。脳を冷静な状態で試験まで持っていくことが重要なので、いつもとあえて違うことをしてはいけません。たとえば、いつも朝走っているのであれば、当日も朝は走るべきだし、朝ごはんにはパンを食べているなら、その日もパンを食べたほうがいいです。
こうしたルーチンには、脳をいつもと同じ状態に置くという効果が期待できます。スポーツ選手の中にも、勝負に入る前に必ず一定の動作を行う人が多いですね。イチロー選手がバッターボックスに入るときや、水戸泉関が土俵に入るとき(古いか!?)などなど、具体例を挙げればきりがない。ルーチン化によって脳の冷静さを保ち、本領を発揮できる状態にもっていくのです。
私の場合は、いつもと同じ歌を聞くことがこれにあたります。センター試験の勉強をしていたときは、いつもスピッツの「リサイクル」というアルバムを聞いていました(アラサー世代にはおなじみですが、今の20代からすれば懐メロでしょうか)。
歌を聞かせることで「いつもと同じ状態である」ということを脳に指令し、α波だかθ波だか分かりませんが、リラックスした脳の状態にするのです。これを実践している人は多いでしょう。
ポジティブなことにだけ目を向ける
第2条 ゲンは気にするな
そして、「ゲンは気にするな!」。これが2か条目です。「ゲンを担ぐな」と言っているわけではありません。私が言いたいのは「ゲンが悪い」と思われる事象が起きても、そんなもの気にするな、ということです。
行きの道で黒猫が横切った、手が滑って箸や定期入れを落とした……。こんなこと、日常茶飯事です。いちいち気にしていたらキリがありません。
もしゲンを気にするのであれば、ポジティブな方向のみにしてください。たとえば、私は、試験の本番前には必ずチョコレートを食べるようにしています。これは、チョコレートに成功体験が紐づいていて、私にとって「縁起がいい」からです。
生まれてはじめての入試であった開成中学の入試の際、がちがちになっている私に母親が持たせてくれたのがチョコレートでした。「これ食べたら頭が働くから」という、今思えばナゾの理由で手渡してくれたものですが、無垢な小学生だった私は素直にそれを聞き、頭が働くと信じて入試に臨み、そして合格できたというわけです。
人間というのは不思議なもので、「これが縁起がよい」と思えば、神であろうが仏であろうがチョコレートであろうが、拝むものです。中学入試以来、チョコレートは私の必携アイテムになりました。
こうしたポジティブなゲンであれば担いでかまいません。私自身も上記のとおり、ゲンを担ぐ派ではありますが、まぁ言ってみれば気休めです。基本的にはゲンなんて気にしなくていいですし、ネガティブにとらえるのはもってのほかです。
第3条 試験が終わるまでは人としゃべるな
この3か条目がいちばん重要。試験当日は、基本的にほかの受験生としゃべるのはやめましょう。
時間が長い試験だと、午前と午後の間にランチが入ったり、場合によっては試験が2日間にわたったりすることもあります。すると、試験の合間のタイミングで聞こえてくるのが、「あの科目難しかったなぁー」「あそこの問題なんて書いた?」といった会話。
答え合わせをしてしまいたくなるのが人の常というものですが、話している相手は採点官でもなんでもないのですから、「答え合わせもどき」をしたところで意味がありません。
みんな「実力が出せていない」と悩んでいる
ちょっとした安心感を得ようと、ちょっとだけ答え合わせをしても、その問題に正解したからといって合格できるわけではないですし、間違っていたら精神的に大きなダメージを受けます。まさに前門の虎、後門の狼。
いつも受験仲間に囲まれているあなたも、試験当日だけは仏頂面で通してください。1日で友達がいくらか減るかもしれませんが、それはもう気にしないでください(笑)。
この3か条を守れば、「冷静と情熱の間」な精神状態で試験に臨めるはず。普段の実力が出せていないと感じるのは、みんな同じです。それでも、最後まで自分を信じましょう。
(東洋経済ONLINE より)
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今日も一緒に前を向いて頑張りましょう!