建国記念の日 | 「使える英語」推進者☆BANG-CHANG☆

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今日は「建国記念の日」です。

建国記念日ではないですよ。

建国記念の日についてのサイトがありますので、貼っておきますね。


「建国記念の日」になぜ「の」が必要なのか

「建国記念の日」に「の」が入る理由

「建国記念の日」に「の」が入る理由


 2月の祝日と言えば、「建国記念の日」。よく考えてみれば、日本国民の多くが何故、この国の創始たる建国の意味を知らないのかということに疑問に持ち始めたのが、私の講演人生のスタートでした。

 世界的にみれば、いわゆる「建国記念日」というのは、国家最大の慶事として盛大に祝います。アメリカの「独立記念日」では、「Happy Birthday, America!」などと騒いで、華やかな花火や盛大なパレードに興じ、中国でも国慶節という祝日を用いて建国の偉業を大いに讃えます。「それでは日本は?」と振り返ってみると、そのような想いや経験に触れた記憶はほとんどありません。多分、ほとんどの方は単なるお休み程度にしか思っていないでしょう。もちろん、私もそうでした。

 このため、私も事あるごとに、「『建国記念の日』の建国はいつ、何をもって建国だと思われますか?」と質問をしてみても、明快に答えられる方はほとんどおらず、仮に何かしらの解答が出たとしても、明治維新か戦後などと近代にその始まりを求められる方が多く、実際、考えたこともなかったという意見が大半を占めておりました。

 本来、この「建国記念の日」は、紀元節(きげんせつ)と呼ばれる初代天皇たる神武天皇がご即位された日を言います。古くは、「日本書紀」の中で語り継がれ、九州からの東征を経て、大和を統一した結果、現在の奈良県橿原市あったとされる畝傍橿原宮(うねびのかしはらのみや)で即位をしたというものでした。それを明治政府が日本国の正式な起源と定め、「建国記念日」として迎えてきたのですが、今の時代、こうした話を知る人はほとんどいません。同様に、この起源を元に用いられた紀年法、「皇紀」の存在を知る人も少なく、今年で皇紀2675年という、日本は国家として世界最古の歴史を歩み続けているのですが、その偉業を知る方はほとんどおりません。

 もちろん、多少の神話を含みますので、時代考証的にはどうなのかと言われれば、そこは定かではない部分もありますが、それでも多少の誤差を含んだとしても、「世界最古の国家」という立場は決して変わることはありません。実はそれくらい圧倒的な歴史を歩んでいるのが私たちの国、日本なのです。それでは何故、そうした事実を私たちの多くは知らないのでしょうか。実はここに大きなカラクリが一つあります。

 国の建国を祝う日は、「建国記念日」とは言いません。「建国記念の日」という「記念」と「日」の間に「の」という一言が入ります。一見、何ら変わりがないようにも思いますが、実はこの「の」が重い枷となっているのです。敗戦当初、新たに憲法が草案されていくに従って、政府は当然、建国記念日の制定に入りました。なぜなら独立した主権国家の中で、建国記念日のない国は事実上存在し得ないからです。

 しかし、当時いくら法案を提出しても、反対する野党によって阻まれてきました。その数、9回にも及び10年近くにもわたって、この「建国記念日」の制定が迎えられないという異常事態を引き起こしたのです。このため、最終妥結案として用意されたのが、この「の」です。つまり、紀元節の流れを汲む「建国記念日」は認められませんが、「建国」という事象に対する記念ということで妥協しましょう、というものです。

 これでは当然、私たち一般の国民が、そうした建国の意味を知ることはありません。なぜなら、政府が明言を避けたことを一般の教育機関が教えることはまずあり得ないからです。

 結果、私たちの多くは、「日本の建国」という意味を教わらずに育っていきました。個人的には戦後レジームからの脱却というからには、まず、この「の」という枷を外すことから始めた方がいいような気がしているのですが、どうなんでしょう。少なくとも、自分たちの生まれ住んだ国に対して、もっと興味・関心を持つ一つのきっかけにもなるような気もするのですが……。

著者プロフィール

一般社団法人国際教養振興協会代表理事/神社ライター

東條英利

日本人の教養力の向上と国際教養人の創出をビジョンに掲げ、一般社団法人国際教養振興協会を設立。「教養」に関するメディアの構築や教育事業、国際交流事業を行う。著書に『日本人の証明』『神社ツーリズム』がある。


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今朝の富士山です。

今日も一緒に前を向いて頑張りましょう。