大学受験、この時期何やる
■失敗しても自分信じて 明治大商学部・神野(かみの)なつみさん(18)
大学入試センター試験は、苦手な英語で大失敗しました。直前に解いた過去問の得点に比べ、本番は30点くらい悪かったんです。私立文系希望でしたが、センター試験利用で受験するつもりだった私大はどれも厳しい判定。しかも、周りの友達はセンター試験利用で合格できそうな大学がある子ばかりで、去年の今頃は私だけひとつも決まっていませんでした。
そんな中で、私大の一般入試に向けて準備しなければいけませんでした。勉強すればするほど伸びる世界史は、センターでは基礎問題ですが、私大は細かい所まで出題されます。さらに、私が志望していた商学部は近現代が狙われるので、その傾向に沿って覚えました。国語は現代文が得意なので、その分の勉強時間を英語に回しました。
一番行きたかった明治大学の試験は2月中旬でした。ところが、明大を受験する時点で、すでに終わっていた他の私大の一般入試は全部だめでした。「できなかったらヤバい」と考えたり、判定では良かったはずの大学の試験も解けなくて動揺したり。とれるはずの大学をとれず、浪人することも考えました。
その頃は、勉強方法を少し変えてみたことも。問題集の難易度を下げて自信をつけたり、前に解いた問題を読み込み、以前は理解できていなかった所も含めて全体を理解するようにしたりしました。
結局、明大の試験では苦手な英語の長文問題で「読めた」という手応えが少しありました。後日、スマートフォンの明大の専用サイトに受験番号を入力すると、画面には「合格」の文字。泣きました。
試験当日は、全体を網羅したような問題集は持って行かない方がいいと思います。休み時間に見て、わからない問題が出てくると焦るからです。私は自分がわからない項目と、その解決方法をまとめたノートを持っていきました。
試験終了後の休み時間に「できたー」「簡単だった」などと言う人もいますが、自分を信じて惑わされないように、です。
(聞き手・佐藤恵子)