今、地球生命からは、待ったなしのシグナルが送られてきている。
 我々SPC組織は、SPC憲章に「地球環境保全」を掲げているが、もはや保全だけでは追いつかないところまで来ているのが現実である。地球生命は、崩れつつある生命圏のバランスの中で、人類の本来在るべき意識構造が崩れていくことを憂い、生命存続の危機に瀕して泣き叫び、安寧へ向かうよう訴えているのである。
 人類は、9x9=81など公式を駆使して科学を進化させてきたが、その使いやすい道具は、「己さえ良ければ」という私利私欲と簡単に結びつき、「物の時代」と言われていた20世紀から、「精神の時代」と言われている21世紀に入っている今でも、目先の欲望が72億余の人類を率いている状態である。
 現在、193カ国が加盟している国際連合の憲章を、加盟国の総意、72億余人の人類の総意により、地球生命の安寧を第一義とするよう、改憲するべきであると考えている。その上で、国連旗を「平和の象徴旗」として各国がそれぞれの地でひるがえし、地球の平和と安寧への共通認識の象徴として、人類一人ひとりの胸中にもひるがえるようにするべきである。そして、国家と国家が接するときは、国連憲章と平和の象徴旗のもとに、武力を背景にした国家戦略をやめ、文字通りグローバルな「国際戦略」を念頭に置いて、各国首脳は対峙し、互いに尊重し合うのである。
 SPCが掲げている「聖なる三本旗」は、それを見る人の意識が小さくマイナーなものであれば、意識にとまることなく素通りしてしまうものである。清純なメジャー意識を持っていれば、その旗の意味するものに敏感に反応できる。聖なる三本旗を意識にとどめることができる人は、マクロ観という広い見識持ちながら、ミクロ実践という細やかな思考と行動を、日常生活の中で発動できるのである。そして、調整された意識の光、振動、波動、磁気、電波を発することができ、生命躍動の歓びを他者へと送信することができるのである。
 アルベルト・アインシュタインは、E=MC2という相対性理論を開錠、開示した。物質の持つ質量とエネルギーは等価であるという法則である。しかし、これは物理化学的な原子核反応だけのことに限られた法則ではない。私は、この法則を日常生活にも活用できるよう、哲理哲学により転用している。
 人生の目的は、歓喜と充実、繁栄をリードする覚醒状態に生きることである。一人ひとりが覚醒状態になれば、それぞれの家庭にも、我々組織にも安寧をもたらす、揺るがないベースとなる。地球全体の平和と安寧はたった一人から始まり、世界へ広がるのである。

                          SPC JAPAN-UNITED創設理事長 横山 義幸