SPC JAPANのHPがリニューアルされました。


そこに寄せた創設理事長メッセージです。

組織の名前の由来は、Sは太陽のSunny、Pは情熱のPassion、Cは仲間のつながりを表わすChain、「太陽と情熱の仲間」という意味の、この英語の頭文字をとってSPCと名付けました。私たちの組織は今年で48年目を迎えています。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ。」と言ったのは、太平洋戦争の連合艦隊司令長官の山本五十六氏ですが、この言葉には続きがあります。「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」 私は、組織の創設当時から、この最初の「やってみせ」を最も大事にしています。それは、21世紀型の本物の教育者、本物のリーダーを目指しているからで、そのためにはまず「自らの実践ありき」だと考えているからです。自分がまず行動をしなければ、人を育てることはできないのです。

「人と天地は相応している」という考え方があります。人の生命活動の源泉は天と地からなる大自然、すなわち大宇宙にあり、人は宇宙の法則に則って生かされているというものです。大自然は「大宇宙」であり、人は「小宇宙」なのです。
大きく捉えることを「マクロ」、小さく捉えることを「ミクロ」と言うならば、私たちが、日々を豊かに逞しく生き抜いていくためには、この大局と小局、両方の面から物事を捉えていかなくてはなりません。
マクロから捉えるならば、大きく広く大自然や宇宙の理について考えるのです。これは、とても難しいことだと感じるかもしれませんが、今自分がどこに立っているのか、どんな土地で、どんな社会で、どんな国で、どんな世界で生きているのか、さらには、それを超えて、自分が存在している空間、その空間をつくっているものは何か、限られた肉体という枠を突き抜けて、そこから自分という存在、人というものの存在を考えてみればいいのです。
ミクロから捉えるならば、これはマクロから捉えることよりも少しやりやすいかもしれません。ミクロは実践です。まず、自分の感性を磨き続けること。そして、自分と周囲の人を心理的に分析して意識を洞察すること。さらに、自分の意識を高揚させるような活動に積極的に取り組むことです。それにより、脳内神経伝達物質であるエンドルフィンが分泌されやすくなり、さらに意識が高まるのです。

誰もが、より良く生きる上ための理想を持っているはずです。理想は人それぞれ、100人いれば100の理想、100の人生があるでしょうが、究極はひとつ、「充実と歓喜」です。
現実と理想の一体化は、マクロ的観点だけでも、ミクロ的実践だけでも実現することはできません。人間形成と繁栄を求める、たゆまぬ努力と、ある意味、人智を超えた「覚醒状態」が必要なのです。