横山氏は氏の説く
 「三象三しん哲学」の
中で「心奥」という言
葉を「意識」という言
葉に置き換え人間意識
の構造にスポ″トを当
て、その哲学理論を構
築してきた。現在の科
学は己の立居地(物事
を客観的に見る立場)
を顧みて、このままで
は人類の抱えている謎
は解決できないとし
て、宗教の世界(心の
世界)に急接近してい
る。宗教は科学を、科
学は宗教を取り込むこ
とによって画期的な進
化を遂げることにな
る。それは横山氏がそ
の哲学で事あるごとに
説いてきた「キーワー
ドⅢ」の世界のことで
はないだろうか。その
時こそ、若者たちが抱
いている「将来にたい
する漠然とした不安」
だけではなく、人類に
課せられた多くの問題
が解決する。
 『ドンーキホーテ』と
いう物語をご存知だろ
うか?妄想に陥った下
級貴族のドンーキホー
テが長い槍を持ち、従
者サンチョーパンサと
痩せこけた馬のロシナ
ンテを引き連れて遍歴
の旅に出るお話であ
る。巨大な風車を巨人
と思い込み、突進して
吹き飛ばされるという
話は誰もが子どもの頃
聞いたことがあるので
はないだろうか?この
 『ドンーキホーテ』、単
なる滑稽本ではなく、
世界54力国の著名な文
学者100人による「史上
最高の文学100選」(20
02年)では第1位に
選ばれている。また。
『罪と固やフジ系列
でテレビドラマ化され
た『カラマーゾフの兄
弟』を書いたロシアの
世界的文豪ドストエフ
スキーは「人間の魂の
最も深い、最も不思議
な一面が、人の心の洞
察者である偉大な詩人
によって、ここに見事
にえぐり出されてい
る」と評価している。
 さて、SPC創設理
事長であり哲学博士の
横山義幸氏の行動を見
るにつけこの「ドンー
キホーテ」を思い起こ
すのは私だけであろう
か?年齢的に言えば後
進に道を譲り、孫守を
し、時には古女房と旅
行に出かけるというラ
イフスタイルがよく似
合う年代である。
 ところが、横山氏は
国内はおろか台湾、韓
国、中国、アメリカと
驚くほどのエネルギー
で飛び回っている。し
かもその手に「三象三
しん哲学」と「三本の
旗」(平和の象徴旗・太
陽と情熱の象徴旗・宇
宙の法則を表わす曼荼
羅旗)をもって衆議院
会館であろうがニュー
ヨークの国連であろう
が臆することなくと立
ち向かっていく。その
姿は「現代の不安」と
いう風車に立ち向かう
ドンーキホーテのよう
に見える。ところが、
この横山・ドンーキホー
テ氏、昨年には国際連
合・瀋基文事務総長だ
けではなく、ネパール
大統領とも面談しその
哲学を披涅してきた。
その行動力と信念は現
代日本の政治家には見
られない迫力を感じさ
せる。
 現代が必要とする
りIダーは、言葉だけ
ではなく行動力と卓越
した見識と哲学をもっ
た人物である。そして、
私たちがなすべきこと
は日常業務の多忙さを
言い訳にせず、そうし
た人物の資質を見抜
き、己の中にもそうし
た資質を取り込む姿勢
を身につけることでは
ないだろうか。そうし
た背中を見せることが
若者の将来の「漠然と
した不安感」にたいす
る応えとなると確信し
ている。


おわり