突然の報告でみなさんを驚かせてしまい、すみません。


先ほど発表のあった通り、中土居宏宜はファンクラブイベント「Leaders Party 10!」をもってLeadを卒業し、全ての芸能活動を終了することにいたしました。


あるときからLeadというグループとしての成長に、僕だけついていくことができていないと感じるようになりました。誰もが不安を抱えながら、悩みながら、それでも踏ん張って生きている。だから自分も乗り越えなければいけないと思いながらも、才能や実力について自信を持てない日が続きました。

そんな心境としっかり向き合わなければと思い、何度も何度も自問自答を繰り返す中で、歌やダンスではなく、新たな世界でチャレンジしたいという気持ちが芽生えてきました。


はじめてメンバーにその気持ちを伝えたとき、もちろん猛反対されました。もっと団結して取り組めば何か気持ちが変わるかもしれない、だからまだ一緒に頑張ろうと励ましてくれたし、メンバーが一人抜けるということがどれほど大きいことかという、運命共同体といえる関係だからこそ言えることも、ちゃんとぶつけてくれました。


そんなメンバーからの言葉や、事務所の皆さんをはじめとする関係者の方々のサポートによって奮い立ち、さらにLeadersとイベントやブログを通して触れ合ったときや、ライブを終えるたびに覚える「やっぱり諦めきれない」という気持ちに正直になることで、再び向上心が湧いてきて、その感情を素直に作品やパフォーマンスで表せたりと、とてもやり甲斐のある毎日を過ごすことができました。


特に去年の10周年イヤーは、一度は諦めかけていた夢をLeadersとともに叶えられたことで、「苦しいこと」は「嬉しいこと」を迎えるためにあることを体感するなど、Leadとして活動してこられたことへの喜びを心の底から感じながら、とにかく全てのことにガムシャラでした。

たくさんの感動を覚えて、達成感を味わって、環境に対する感謝の気持ちがさらに大きくなりました。


でも、どうしてもLeadとしての自分に自信を持つことだけができませんでした。


そこからあらためて考え、より高い目標に向かっていこうとしているメンバーの中に、そんな迷いを拭いきれない僕が加わっているわけにはいかないし、信じてくれているLeadersや、背中を押してくれているスタッフさんにいつまでも甘えていいわけがないという思いが、揺ぎなくなってしまいました。

その思いを昨年末にメンバーと事務所に話をさせてもらい、最終的に僕が希望した卒業という結論を受け入れていただきました。


17歳でデビューする機会を与えていただき、Leadの一員として活動できた10年半は、言葉では言い尽くせないほど素晴らしい時間でした。たくさんの方に支えていただきながら、ここまで歩んでくる事ができました。多くの方のサポートによって、誰しもが経験できないことを経験させてもらい、これからの人生においてもかけがえのないものを得る事ができました。


Leadを選んでくれて、どんなときも信じてそばにいて、背中を押して、苦しい時にも味方でいてくれたLeadersには、言葉では言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。みんながいたから、僕はここまで来ることができました。

同じことを見据え、同じことで笑って、同じことに感動して、同じことに悔しがってくれた、かけがえのないLeadersに恥じぬよう、責任と自覚を持ちながら、新たな足跡を刻んでいきます。


僕の結論をすぐに納得してもらうことは、とても難しいことだとわかっていますが、一つだけお願いをさせてください。これから先もシンヤ、ケイタ、アキラは変わらぬ思いで、Leadとしてステージに立ち続けていきます。だから、僕個人の決断によって3人に失望することなく、Leadを温かく見守っていってください。勝手な言い分になってしまうかもしれませんが、どうかお願いします。


そしてLeadersに卒業することを直接伝えたいという僕の思いを汲んでもらい、3月のファンクラブイベントのステージにも立つことになりました。

僕がLeadの一員として過ごす時間はあとわずかですが、最後の最後までLeadの次のステップをしっかり見据え、僕からLeadersに感謝の思いを伝えさせてもらうだけの機会ではなく、さらなる進化を見せる場だという自覚を持って、Leadの「これから」にさらに期待してもらえるパフォーマンスを見せられるよう、全力で頑張ります。


これからもLeadをよろしくお願いします。



中土居宏宜


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宏宜から初めて打ち明けられたとき、ただただ頭が真っ白になりました。


それまでLeadは4人でいられることが当たり前だと思っていました。それが当たり前ではなくなるかもしれないという受け入れられない現実、こんなに背中を押してくれているLeadersを失望させてしまうことの怖さなどが頭を駆け巡って、最初の言葉を絞り出すまでに、ものすごい時間がかかったことを覚えています。そしてそれから、お互いの気持ちをさらけ出して、何度も話し合いを重ねました。


4人でできないのであれば、Leadは終わるべきじゃないかと思ったことも正直ありました。でも、Leadは僕たち4人だけのものではありません。僕たちと同じどころか、時にはそれ以上の思いで支えてくれるスタッフさん、そして僕たちを選んでくれて、一緒に歩んでくれているLeadersの存在を思うと、自分たちで壊してしまうのではなく、自分たちではどうしようもなくなるくらい壊れてしまうまで、なにがなんでも続けていかなければという思いにたどり着きました。


その結果、宏宜の卒業を受け入れ、3人で活動していくという結論に至りました。


これから宏宜は、僕たちと違った方向に歩き出します。

けど、これだけは一番近くにいた僕たちから伝えさせて下さい。


宏宜はこの10年半の間、率先してLeadのことを考え、Leadersのことを考え、一人の人間としてよりもLeadであることに責任を持って歩んできました。一番小さい宏宜の背中に、僕たちは寄りかかってしまっていたこともありました。それでもリーダーとしてLeadを守ろうと必死でいてくれました。

そして、これまで宏宜がLeadersに対して口にしていた「ありがとう」や「頑張ります」に、嘘はなかったです。なぜならば新しい考えが芽生えようと、Leadのことに力を抜いたことは一切なかったからです。


そんなリーダーが卒業することは、もちろんとてつもなく大きな出来事ですが、これからは僕たち3人で、Leadのモットーである「Stand and Fight(踏みとどまって、闘う)」を引き続き掲げて、さらに鮮やかな景色をLeadersのみんなと見るために、全力でLeadとして活動していきます。

みなさんご存知の通り、逆境に対して簡単にへこたれる僕たちではありません。決して簡単なことではないけど、踏みとどまり方を知っている僕たちは、ここまでをピークにするつもりはありません。このまま崩れるつもりはありません。



わき目もふらず真っ直ぐ飛ぶさ 近道探しは遠回りだから
甘い期待も 語り尽くされた失意もかきわけ 羽ばたく



まだ、まだ、まだ、高みを目指してきます。

Leadersからこんなに頑張れる場を与えてもらっている僕たちに、諦める理由は見当たらないので。


これからもLeadをよろしくお願いします。



谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝