A:「よぉしやっとこさ現場に到着したぞ!」
B:「おぉありがとう!では早速現場検証にあたるか!」
A:「おぅ!」
B:「―――おいおい、こんなとこで亡くなっちまったのか今回のイムは!」
A:「いや『ホトケ』だよ!イとムで『仏』だけども!」
B:「今回のヤマは相当カズ…もとい、ヒデぇな!」
A:「何故往年のJリーガーで間違える!」
B:「しかしこれだけ大量の刺し傷、こりゃあひょっとして、…カモシカ?」
A:「何のことだよ!『コロシか?』だろ!」
B:「フ…道理で近年日本の人口が右肩下がりなわけだ…」
A:「さすがに影響しねぇよ!」
B:「でも今回もまた女子大生がターゲットってことは、犯人は昨日の事件と同一人物の可能性があるよな?」
A:「あぁ、まさに猟奇殺人だよ!」
B:「何しろガイシャは生前、付き合っていた恋人男性を相当困らせていたらしいぞ?」
A:「…いや猟奇的ってのは女子大生じゃなくて犯人のことだよ!韓流映画かバッキャロ!」
B:「まぁこうして人質の命は失われたが、無事身代金1000万円は払わずに済んだな!」
A:「無事どころか大失敗だろ!てか誘拐とか絡んでねぇよ!」
B:「あそっか今回は肉まん…もとい、551か!」
A:「…564(コロシ)て言いたいのか?」
B:「ところで室内を荒らされた形跡は特になさそうか?」
A:「うむ、どうやら物盗りのセンは薄いな」
B:「そうか。あとガイシャだが、本棚に雑学本が多数ある。…どうやら『物知り』のセンが濃いな!」
A:「それがどうした!」
B:「あとオレの好きな遊びは、メンコよりも『モノポリー』のセンが濃いな!」
A:「いや無理しすぎだろそのダジャレ!てか何故昔遊びと比較する!」
B:「しかし密室殺人とはまた厄介な事件だ!」
A:「まったくだ!何か指紋やらの物証はないのか?」
B:「ん?女子マラソンがどうかしたのか?」
A:「…そのシモンじゃねぇよ!話題古いな!」
B:「まずは犯人の逃走手口を知るためにも、どこかバンザイした壁穴がないかくまなく探せ!」
A:「トムとジェリーかよここのお宅は!あるわけねぇだろ!」
B:「チッ…これじゃまるで、埒が閉まってる!」
A:「いや『あかない』から『閉まる』ってわけじゃねぇよ!」
B:「ちょっと聞き込み行くぞ!1手に分かれよう!」
A:「分かれてねぇだろ!2手だろが!」
B:「―――聞き込み、何か情報は得られたか?」
A:「いや、こっちは全く収穫無しに終わっちまった。そっちは?」
B:「やはり不況の影響で、ワゴンタイプは売れないらしい…」
A:「いや『新車』のこと語られてもしょうがないんだよ!『不審者』はどうだったんだよ!」
B:「ん?『ブノンシャ』…?」
A:「何言ってんだ!『フシンシャ』って、カタカナで書くと『ブノンシャ』っぽい、とかいらねぇんだよ!」
B:「あぁそっちか!目撃された不審者は、軽く100人は超えたな!」
A:「不穏すぎだろ!」
B:「ただ住所氏名までは分からなかった…!」
A:「見かけるだけじゃ分かりっこねぇだろ!」
B:「くそう、ビートルズファンかどうかさえはっきりすれば…!」
A:「するわけないし、知る必要もねぇよ!」
B:「いや、ビートルズ好きなヤツに悪さする人はいねぇよ!」
A:「おまえの好き嫌いで捜査進めるな!」
B:「すまんさすがに過言だったな。でも少なくともビートルズ好きに、洋楽嫌いなヤツはいねぇ!」
A:「何の話だ!てか当然だろ!」
B:「そういや不審者は100人全員、衣服を着用していなかったらしいぞ!」
A:「そういう不審者を探してるんじゃねぇんだよ今は!」
B:「そのうち1人は、ハゲで頭にシミのある、恰幅のよいロシア系の老人男性らしい!」
A:「ほとんどゴルバチョフじゃねぇか!」
B:「『ペレストロイカ』、『グラスノスチ』などとわけのわからぬ言葉を発していたらしい!」
A:「もはやゴルビー間違いなし!」
B:「まさに、ロシアの殺し屋、恐ろしや!…www、なんつって!」
A:「バカヤロー!真冬のシベリア体験させんじゃねぇ!」
B:「えぇいちくしょう、こうしてもたついてる間に犯人に、自首でもされちまったら…!」