(とある公園。白鬚を蓄え赤装束に身を包む老紳士が、ブランコに腰かけ黄昏れている)

A:「新年も明けて、いよいよ仕事始めじゃなぁ。といってもワシのようなサンタ稼業は、いよいよ師走を迎えるまではすることが何もないのじゃが。ところで去年は大変じゃったなぁ!最近の家庭は、煙突はないわ、セコムはしてるわ、不良は帰宅せんわで、プレゼント宅配も一苦労じゃわい!あとレイトショーでアバター観に行ったら仕事がギリギリになってもうたわ!

――ん?誰じゃ、あそこにいるのは?」

B:「やぁおじいさん。こんに痴話喧嘩にはほんと辟易しちゃう!」

A:「やばいっ、子供に見つかってはならんのがサンタの定めじゃのに!」

B:「おい、なに逃げてんだよ、G.G!」

A:「いやワシゃ西武の強打者か!てかさっき通り『おじいさん』と呼ばんかい!」

B:「やぁ!久しぶりだねおじいさん!いや、……お父さん!」

A:「?!」

B:「まさか、僕の顔を忘れた、なんてことは言わないよね?」

A:「いや、そもそもワシは独身じゃい!」

B:「いいえ、あなたは私のお父さんであるに違いない。」

A:「なぜ急に英文和訳調?別にいいけど。

ところで君はどうしてここにいるのかね?」

B:「僕?フフ、何を隠そう拙者、今より101年前の1909年からはるばるやってきた、中浦マルチノミゲルマンショジュリアン乃介である!」

A:「名前デカ盛りすぎじゃろ!」

B:「さきほどタイムマシンで過去からやって来た!」

A:「いや未だに開発されてないよ!」

B:「まぁ急には信じられないのも無理はない。じゃ1度、僕の頭を叩いてみてくれ!」

A:「では遠慮なく(ベシッ)」

B:「ワオ!閉店ガラガラ!――これが世に言う、『文明開化の音』だ!」

A:「絶対ウソじゃろ!」

B:「やれやれ、これだけ言ってもまだ疑うのか?」

A:「『これだけ』と言うほど語っとらんて!」

B:「では特技の占いをお披露目しよう!我らが1909年から100年後の2009年、おじいさんの未来はズバリ……」

A:「いやもう過去の話じゃねーか!」

B:「まぁ来たる2010年は、あのカミセンとトニセンの如く、EXILEが人口過密のため『エグザイル』と『ニグザイル』に分裂するぞ!」

A:「もろ1軍2軍ってネーミングでいいのかよ!」

B:「ケッ、さっきから黙って聞いてりゃ、オレのことガキだと思ってナメやがって!」

A:「モノホンのガキじゃねーか!」

B:「あんまり甘く見てっと、痛い目に遭うぜ?」

A:「じゃ手加減なしで行こうかの!」

B:「えっ?子供相手にガチンコたぁ、ずいぶんと大人げないねぇアンタ!」

A:「おまえ一体ワシにどう振る舞ってほしいんじゃよ!」

B:「え?どうって……プレゼントちょ~だい♪」

A:「去年やったばかりじゃろ!あと11ヶ月待たんかい!たいがいせぇよ!」