将棋の世界で夢破れた主人公の青年は、男だらけの世界に飛び込み再起を誓った!
『このマンガが読みたい』No.1の話題作、その名も『ハチワン・ゲイバー』!
…ウソ!


A:「はじめまして、スピリチュアル・カウンセラーの原啓(はら・たかし)です」
B:「はじめまして!私、中村と申します。先生、よろしくお願いします!」
A:「こちらこそ。…あ、中村さん、おっしゃらずともわかりますよ私には」
B:「え?」
A:「今、お悩みをお抱えでしょう?」
B:「だから相談してるんだ!」
A:「一体どういったお悩みで?」
B:「そこわからんのかい!実は先生、私最近『本当の自分』ていうのが全然わからなくなっちゃって…!」
A:「なるほどねぇ。ではちょっと質問させていただきますね」
B:「どうぞ」
A:「あなた、本当はどのようなご性格ですか?」
B:「ズバリ聞くなよ!それが私の質問なんです!」
A:「突然ですが中村さん、あなた最近、急に右腕が重くなったりしませんでした?」
B:「いえ」
A:「では、昔、卓球をされてましたね?」
B:「いえ」
A:「普段マンガをよくお読みになりますか?」
B:「いえ」
A:「ジャズをお聴きになっていません?」
B:「いえ。あなた全然ダメじゃないですか!」
A:「じゃちょっと聞き方を変えましょう。中村さんって、ロック音楽がお好きでしょ?」
B:「いえ」
A:「もといもとい、レゲエだ?」
B:「いえ」
A:「じゃクラシック…」
B:「数撃ち戦法かよ!アテカンで聞くな!」
A:「あ~、ちょっと最後の方微妙に違いましたか」
B:「はじめから1個も当たっとらんやないか!」
A:「わかった!ここ1年の間に誕生日を迎えませんでしたか?」
B:「それは60億人共通だろ!」
A:「あのぉ実はですね中村さん、僕があなたにお会いした時からず~っと、いるんですよねぇご先祖さまが!」
B:「今さら信用できんわ!」
A:「いやいや、これは本当なんです!ほら、あなたのちょうど真後ろに、ご先祖さまが!」
B:「私の先祖が…?!」
A:「はい。『ネアンデルタール』と名乗っております」
B:「遡りすぎだコラ!」
A:「それでは中村さんのオーラの色を見ていきますね。…むむっ!今中村さんは赤いオーラに身を包まれていますねぇ!」
B:「それはシャツ!」
A:「おっと失敬。こりゃ明日耳鼻科行きだな」
B:「眼科行け!」
A:「腕は全体的に小麦色のオーラですが、手首の部分のみやや白めです」
B:「オーラじゃねぇよ!絶対日焼けと時計の跡だ!」
A:「体や手足の内側は赤いんですが、外側は黄色、さらに指先は青に染まって…」
B:「そりゃサーモグラフィーだろ!」
A:「まぁしかし中村さんには率直に申しまして、死相が出ております!」
B:「えっいきなり!?オーラとかのたまう前にそれ言えよ!てか急すぎて受け入れられないよ!」
A:「お気持ちはわかります、けれど冗談ぬきに中村さんは確実に亡くなります、おそらくは…今世紀中に!」
B:「言わずもがなだろ!素直に聞いて損したわ!」
A:「ところでですね、中村さんのお宅の隣家に感じるんです強い怨念のパワーを!それもつい今しがた噴火しそうなくらいに膨れ上がってきてるんです!」
B:「そんな!林さんとこが!?」
A:「正直言いましてかなり危険な状態です!あってほしくはないんですけど、最悪の場合お隣さんが今夜…」
B:「ん?」
(…ピーポーピーポー…)
A:「やはり…!ご愁傷様です…!」
B:「は、林さん…!」
(…ポーペーポーペー…)
B:「…通り過ぎましたけど、救急車」
A:「あら?…いやまぁよかったよかった!」
B:「もういっそ救急車でおまえが病院行ってこい!たいがいせぇよ!」