映画『相棒』見ました?
結局市民マラソンは惨劇と化してしまった…!
てこれじゃ『あいぼう』というより『ぜつぼう』だ!…ウソ!
A:「『太郎オールスターズ』よ、今日ここにお集まり頂いたのは、まぁ皆お察しかもわからんがずばり、『鬼退治』に際してぜひとも力を貸してほしいからなのだ!」
B:「やはりか…!」
A:「去年喪中ハガキを送った通り、我が翁と嫗は共に天に召されてしまった。2人の死は正直つらいが、もちろんいつまでも悲しんではいられない。まぁ皆とりあえずこれを読んでみてくれ、翁の遺書だ…」
C:「おぅ、どれどれ。…ん?…『桃太郎よ、おまえももういい歳なのだから1度くらい働きに出て世に貢献してはどうなんだ?おまえのことを思うと死ぬに死ねん!頼むからわしらを安心して成仏させてくれ!』…」
D:「おまえ、ほんとにあの『桃太郎』か?」
A:「まぁ…、今はまだ、どちらかと言えば『プー太郎』てやつかな。なんつーか、働いたら負けた気がするし」
E:「バカヤロー!早く鬼が島行け!」
A:「まぁそう言わずに、みんなで一緒に行こうよ!ちょっと一人きりってのは寂しいんだ」
C:「連れション感覚で誘うな!…ん?」
F:「どうした?」
C:「…おい、一人多くないか?」
F:「ギクッ!」
B:「ほんとだ!『太郎オールスターズ』は5人のはずだぞ!」
F:「ギクギクゥッ!」
C:「ちょっと桃太郎から時計回りで順番に名を名乗れ!」
A:「了解だ!桃太郎!」
B:「金太郎!」
C:「浦島太郎!」
D:「力太郎!」
E:「龍の子太郎!」
F:「…トロビアーノ、ピュー!」
C:「おかしいな、何も違和感がない!」
D:「ではとりあえず人数を確認しよう!5人でなければ確実に変だ!桃太郎から時計回りで、点呼!」
A:「1!」
B:「2!」
C:「サァ~ン!」
B:「別に流行のお笑いのマネなんぞは求めとらんぞ」
D:「4!」
E:「5!」
F:「…ロォ~ク!」
D:「やはり問題なしか…」
C:「すまぬ、どうやらオレのつまらぬ勘違いのようだ」
B:「疲れてんだよきっと。時差ボケの類じゃないのか?」
E:「そういやおまえ竜宮城帰りだもんな!」
C:「いやオレ実は竜宮城行ってはないんだ」
D:「え?」
C:「オレ『竜宮城』を聞き間違えて、『神宮球場』行ってたから…」
A:「…まぁ話を戻すが、頼む、ぜひともオレの鬼退治に協力をお願いしたい!この通りだ!」
B:「桃太郎よ、顔を上げてくれ!他ならぬあんたの頼みだ、断るわけにゃあいかねぇよ!」
C:「そうだよ、水臭いぜ桃太郎!」
D:「こういう時こそ我々義兄弟の契りが活きる絶好の機会ではないか!」
E:「ふふ、鬼退治か。聞くだけで戦闘民族の血が騒ぐぜ!」
F:「よし、『太郎オールスターズ』全員の力で鬼を懲らしめてやろうぞ!」
A:「みんな…!本当に、かたじけないっ…!」
B:「桃太郎、感傷に浸っている場合じゃないぞ。そうと決まれば早速出発だ!」
A:「そうだな、よし!みんな、オレに付いてきてくれ!鬼退治、出発進行!」
全員:「えい、えい、おーっ!」
C:「桃太郎よ、鬼は一体どの辺りに生息しておるのだ?」
A:「え~と、…種子島?」
E:「鬼が島だろ!どうやら普段はその2丁目の3LDKの一軒家にて慎ましく暮らしてるらしいぞ」
D:「おまえ、やけに詳しいな!」
E:「いや今年の年賀状でそう近況報告してたんだ。これを見てくれ」
A:「どれどれ。…『今の仕事はちゃんとやれているかい?体には十分気をつけてがんばってください。 母より』…バカヤロー!こりゃ『おに』じゃねぇ『おや』だコラ!」
E:「でもうちのおふくろ、しつけ厳しくてほんとオニなんだよ!」
F:「そんなのどうでもいいよ!…あぁっ!」
A:「どうした?」
F:「オレうちの鍵閉めて来るの忘れたかも…!ごめんちょっと戻ってくるわ!みんな先行ってて!」
B:「いやいいよ、まだ出発したばかりだし、ここで待ってるわ」
F:「うわぁごめんよ!じゃちょいと失礼!」
(10分後)
F:「みんなお待たせ~!いやぁ~ごめんごめん、やっぱちゃんと閉めてたわ!」
D:「それはよかった!」
B:「では改めて、『太郎オールスターズ』出発進行とするか!」
D:「ところで桃太郎よ、今頃になってすまないのだが、『オニ』とは一体どのような生命体なのだ?」
A:「うむ、実を言うとオレもなにぶん見たことがないので、あくまで翁と嫗の話による推測ではあるが、どうやら『鬼』ってのは、角を生やした毛もじゃの動物らしいぞ!」
D:「なるほど!てことはつまり、鹿…みたいな感じかな?」
A:「おそらくそうに違いないんだ!」
E:「あれ?オレがググった時は、『鬼』ってのはあくまであだ名で、本名は『ショウイチ・サクライ』て男性だと調べがついたぞ?詳しくは知らないが、とりあえず麻雀の手練らしい!」
C:「まぁいずれにしても、格闘であれば大した敵ではなさそうだな!」
B:「うむ!…まぁ少なくともまさか、『赤や青に染まった毛もじゃの巨人』、なんてことはなかろうからな!」
A:「何だよそれ!?毛もじゃの巨人、てどっからそんな発想生まれんだよ!もし鬼がほんとにそんなのだったら、オレ『ホモ太郎』に改名してやるよ!」
F:「マジかよ?…あぁっ!」
D:「どうした今度は?」
F:「オレうちのトイレの電気消し忘れた気が…ごめんちょっと戻ってくるわ!みんな先行ってて!」
B:「いや、まぁまだ出発したばかりだし、ここで待ってるわ」
F:「うわぁごめんよ!ちょいと失礼!」
(10分後)
F:「お待たせ~!いやぁ~ほんとごめん、やっぱちゃんと消してたわ!」
D:「…それはよかった!」
B:「では改めて、『太郎オールスターズ』出発としゃれこむか!」
F:「…あぁっ!」
A:「何だよ?」
F:「オレ今ので絶対うちの鍵閉め忘れてきた!」
A:「もう知らんわ!たいがいせぇよ!」