(どっかの国のとある小さな公園。遊ぶ子供達。少し離れたベンチに座り、老人が彼らを見ている)
老人:「ふふ、元気じゃのう。この老いぼれにあの百分の一の元気でも残っておればのう。口惜しいことじゃ…おや、何じゃあの子供は!タイヤの上に立って他の子供達に何か叫んでおる。なになに?…モール円…ダモクレス…アウエルバッハの筋間神経叢…西部警察…むぅ、やはり老いには勝てんか、断片的にしか聞こえんわい。おや、何じゃ?」
(子供が近づいてくる)
子供:「(左手を挙げ)コスタリカにようこそ!」
老人:「何じゃお主は?!新手の通信販売か?」
子供:「違うよジイさん。僕は『落書き同好会』略して『Golden Age of Grostesque』の会長だよ。さあ、世界を救う為にこの箱にお金を入れて!」
(子供の体には不釣合いな大きさの箱。箱の表面には『子供銀行券を入れたヤツは Go To Hell』というスローガンが貼ってある)
老人:「ふんぬ~。わしはそんなことでは騙されんぞ!なんたってこの前騙されたばかりだからな」
子供:「ダメじゃん、ジジイ」
老人:「時におまえ、何歳じゃ?」
子供:「5歳だよ。ちなみに父はフランクフルトで宝石店を、母はムー大陸で食料品店を経営しているよ。父の愛人は8人、母の愛人は9人、現在母がリード中だけど、父も負けじと頑張ってるよ」
老人:「そ、そうか…何か知ってはいけないことを知ってしまった気がする。時に小僧、お主の夢は何じゃ?」
子供:「僕の夢?そんなの決まってるだろ、世界征服さ!」
(老人の顔が突如劇画調になる)
老人:「せ、せ、世界征服だと?!(子供の手を取りむせび泣く)感動じゃあ。わしと同じ夢を持つ者に会うなんて…」
子供:「ジイさんまだ諦めてないの?」
老人:「何おうっ!わしゃまだまだ現役じゃ。お主、わしと手を組まんか?力を合わせれば夢の達成は近いぞ。具体的に言えば7倍ぐらい」
子供:「ジジイ、掛け算間違ってるよ」
老人:「じゃまずは手始めに岐阜から攻めるか」
子供:「ジイさん交通費は?」
老人:「ん?無いぞ。歩くからな」
子供:「…ボケ老人め」