前回の投稿で、アルバムを一度に批評するのはかなりの労力が必要と思ったので、今後は曲単位でレビューしていきます(;^ω^)

 

今回、この3曲を選んだ理由は、今からちょうど22年前にリリースされたことと、この3曲をだした時がラルクの絶頂期だと思っているからだ。

 

同年4月に、ラルクより先駆けで、当時のライバルであったGLAYが「シングル2枚同時発売」という史上初の試みでセンセーショナルなリリースをしていた。

おそらく、ラルクもそれに対抗していたのは間違いないと思う。オリコン初登場1位記録を更新していたB'zと発売日をかぶらせ直接対決を挑んだ姿勢もカッコよかった。(結果は初登場1位がB'z、2~4位がラルクだったが翌週には「HONEY」が逆転1位)

 

とはいえ、曲を聴いた当時は、とてもシングル曲にふさわしい大衆性を備えていたとは思えなかった。

ラルクのメンバーすら「HONEY」はシングル候補だったが、花葬はカップリング候補だったとインタビューで語っていた。

ただ、花葬と浸食という2曲を表に出したことで、ファン層を拡大したのは間違いない。2曲ともken作曲の真骨頂である「ダークさ」が存分に発揮されており、個人的に「花葬」はラルクの代名詞だと思っている。

 

 

「HONEY」 作曲 hyde ★★★

 

言わずと知れた、ラルク最大のヒット曲(オリコン売り上げ約121万枚)で、世間一般の認知度も高く「かわいた~♫」と口ずさめるくらいに一番有名な曲である。

しかし、口ずさみやすいメロディーとは裏腹に、バンドサウンドはどのパートもマニアックなフレーズを駆使し、演奏するにはかなりレベルの高い曲だ。このポップさとマニアックさの融合が、ラルクの魅力であるにも関わらず、世間にはそこまでのクオリティが浸透してないことが残念でならない。

ライブでは、CDよりテンポが速く、バンドメンバーの楽しそうに激しく演奏しており、よりロックンロール感が伝わる。(ライブバージョンでの再録を希望している)

ただ、個人的にはhydeソロでセルフカバーしているHONEYのほうがロックしている感がある。(作曲者の意図的にはこっちのアレンジのほうがしっくりきたのではないかと感じた笑)

 

「花葬」 作曲 ken ★★★★★

 

ドエルの間では「なっは~ん」でおなじみの曲。死をテーマにした重苦しい雰囲気だが、hydeさんでない人がカラオケで歌うと、ほとんどの人は気持ち悪さしか感じない曲。この曲は当時の勢いもあり、なんとミリオンセラー(オリコン売り上げ約105万枚)を記録し、センセーショナルな曲となった。こんな暗い曲でミリオンセラーを達成したのは日本においてラルクだけだ。

サビの裏声、ベースの縦横無尽さ、ギターとドラムフレーズのセンスが光るアレンジが、この曲を崇高な雰囲気に昇華している。MVの眉無しhydeも世界観を彩るうえで強烈だった。

ライブでも定期的に演奏されているが、年々深みを増した歌い方に変わることで、更にこの曲の世界観に引き込まれてしまう。

 

「浸食~lose control~」 作曲 ken ★★★★

 

ホラー映画のようなイントロから、徐々に狂気が押し寄せてくるような盛り上がり、サビでの爆発、と目まぐるしい展開に圧倒される曲。これも花葬に続きミリオンセラー、、、とはいかなかったが(オリコン売り上げ90万枚超)世間に衝撃を与えるうえで十分な役割を果たしていたと思う。最近では「関ジャム」で川谷絵音が取り上げてくれたのが記憶に新しい。変拍子ドラム、難解ベース、ホラーギター、狂気ボーカルが融合したラルクのマニアックさが存分に発揮されている曲で、聴いててとても爽快だ。

ライブでは、更に狂気的な歌い方を披露しており、これまた再録してほしい。

 

 

 

当時、このジャンルも曲調も演奏も歌い方もバラバラな3曲を同時に出したことで、ラルクは日本の音楽界において絶対的な地位を確立した瞬間だと思っている。