春はあけぼの。
やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。

夏は夜。
月の頃はさらなり、闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
雨など降るも、をかし。

清少納言の枕草子の冒頭です。

おたまじゃくしの声がうるさいとかお嘆きの皆さん

蛍は声を出さないので静寂そのもの

補聴器を外した瞬間みたいです

しかし、いつの時代に読んでもこの観照

雑念なく自然を全身で感じている姿が目に浮かびます