平原綾香のCDを買った。
彼女の歌う「ジュピター」の歌詞にとても感動したのだ。
どの言葉も心が洗われるような歌詞で、言霊というのが本当にあるなら
こういう言葉は人に良い薬になるのだろう。
後にTVでその歌詞がある少女のために書かれたものであると知った。
その少女はアシュレーという名で10才である。しかし肉体的には100才を越えている。
人の10倍早く年をとっていく難病に侵されているのだ。
髪は抜け、白内障、関節炎などの症状があり体はとても小さく、寿命はもう長くはない。
しかし彼女は「もし生まれ変わっても私を選ぶわ。だって私は私が好きだから。」と言う。
わずか10才で、しかもそんな難病でありながらそんなことが言える彼女に感動させられた。
彼女がそういう自分を愛せるということは、本当にどんな人をも受け入れられることなのだろう。
40才になってようやくまわりに感謝をおぼえ始めた私。
私の両親をはじめ夫やその両親家族、小さい時から可愛がってくれた親戚、
支えてくれた友人、恩師、数知れぬ人の支えによって今まで来られたことを
本当にありがたく幸せに感じられるようになった。
そうすると今までの失敗や穴があったら入りたくなるようなことも含めて,
昔の自分が愛しく思えてくる。
人を愛せる人は自分をも愛することができるということが
年を重ねて何となくわかるようになってきた。
それがどちらかであれば、自己中心的な愛か偽善でしかないだろう。
アシュレーはきっと心も10倍速で成長しているのかもしれない。
愛することを彼女はすでに知っている。
ホルストをとおして、平原綾香をとおして、私の心のなかでアシュレーは大切な人になった。
やはり、人は一人で生きているのではないと思う。
みんなどこかでつながっているのだ。