『デカルトの密室』 を勧められて読みました。
知能とは、意識とはなんだ、ロボットは考えることができるのか、みたいなことを題材とした科学ミステリー。
どんどん読み進めたくなる面白さがあります。
でもさすがに600ページぐらいあって読むのに8時間ぐらいかかったなぁ。
この本に書かれている高度な内容の1割も理解できていないだろうこと、僕の頭の出来が悪いことは断っておきますが
せっかく読んだので思ったことでも雑然と書いてみようかと思います。
おそらく読む価値ナシです。
えーとまず、ロボットだのネットワークだのと色々言っていますけど、それらが人間と何が違うのかっていうのが僕には実は良くわからない。
人間の意識から生み出されたもので人間の物理的な働きかけなしに独立的に動作するもの、というと色々ありますが……
なんていうかねぇ、例えば指先と、積み木と、水車と、ロボットと、何か違うんですかねぇ。
人間の意識があってそこから生み出されたものというのは人間の手足の延長であるだけにも思えます。
それについて知能がどうのこうの、なんだかんだと言ったところで人間が普通に生きているのと何が違うのか。
ネットワークについても人間の概念が生み出したにすぎないもので、またそこにどんな仕組みを持ち込もうと、「所詮人間の思いついたものである」という密室からはなんら抜け出せないのではないかっていう。そういうことじゃないんでしょうけどそのぐらいのことしか思えない。
あと人間の能力についても、これは前々から思うんですけど
すごいとかすごくないとかっていうのはよくわからないんですね。
よく、人間の脳はこれとこれを見分けられてすごい、だとか、錯覚をするというのは高尚な機能だみたいな話とかは聞きますが
犬とかも風景を見て物と物、生き物を一応認識しているでしょう。
そういうのが詳細になったところで根本的な違いがある気はしないんですよね。
人間よりもっともっと知能的に優れた?存在が出てきたときに人間と芋虫の差なんて些細なものだということを思うまでもなく、どの程度枝が伸びているかなんてあまり意味がない問題な気が。
なにより、「気付けないことは気付けない」って限界は永遠にあるのではと思ってしまう。
100のことを知っていても、目の前に1億の「気付かないこと」があるのを否定することはできませんよね。
言葉遊びのようになりますが、何か知らないことを知っても気付けないことを気付いたことにはならなくて、気付いていなかったことが気付いたことになるだけ。
気付けないことは気が付いたら気付けるものになってしまうので気付けないことを気付くのは無理ですね。
だから気付けないことを掴むのは永遠に不可能、なのでは。
そんな中でネットワークどうこうの世界を構築したところで「気付けるもの」の密室の中でなんか動いているだけ、に見えるし、何に対して何が違うのか。屁理屈をこねくり回しているだけの感も。
またこれは結構大きな疑問なんですが、密室があるのがわかったとして何故出たいのかっていうところ。
理解が足りないのか読み取れなかったです。
密室があったらいけない、密室の中だったら出なくちゃいけないなんていうことは誰も言っていないはずで、それを出たいって思うのはごく個人的な意志というか思想というか主観。
ではそのそもそもの意志があるのはどこなのか、その意志の座はすごく狭い密室なんじゃぁないのか、その密室の意志に基づいた全ての活動は全くそもそも何も解放しないのではないか、小さい密室が世界のあっちこっちを旅しているだけのことではないのか。
何故なんのために密室を出るのか出たいのかっていうのがよくわかりませんでした。
その結果達成されることに何の意味があるのか。
んまーしかし意識とか自我っていうのはどこまでも不思議というか謎ですよねぇ。
自分が自分であることの証明とか自分でないことの証明とか世界が在ることの証明とか、いずれも無理?
例えば、本当は「わたし」は昨日までは全然別の人だったんだけれども、昨日今の場所に連れてこられて、これまで「わたし」で生きてきたかのような記憶を植えつけられていた場合、それを気付く術がない。
もっと単純に、1秒前に世界が出来たって仮定でもいいです。これまで「わたし」としてずっと生きてきたつもりでいますが、そんなことを証明する手段はない、という。1秒前に「わたし」だった保証が何も無い。
それで10秒後にまた世界が爆発するとしても、その後何事もなかったかのように記憶と共に置きなおされてしまったら関係ない。
あと、「わたし」は本当は全然違う場所に居て、ずっとバーチャルリアリティで今の世界を見せられているとしても、やはりわかりませんね。
物質的なことで言うなら、体が真ん中から左右にスパっと分かれた場合、どっちが「わたし」なのか。とか。
意識ってなんなのか、さっぱりわからない。
結局はBelieveってことですかねぇ。
気付けないことは気付けない。密室を出なければならない理由もない。
まぁ、もうちょっと見識を高められるよう頑張ります。