岩手 | パティスリール・ポワソン通信

パティスリール・ポワソン通信

横浜市港北区新吉田 
閑静な街にある小さな洋菓子店

東日本大震災から三年が過ぎました。

自分にとっては商売をはじめた時期とも重なったせいか、あっという間の三年だったような気がします。

震災当時は横浜の洋菓子店に勤めており、ちょうど作業中で天板や棚の材料が落ちてきて、ただ事じゃないと感じたの覚えています。

とりあえずスタッフ全員を外に避難させ、揺れが落ち着いてから中に戻ったのですが、工場内はグチャグチャになっていました。

自宅に電話してもつながらず、電車も止まってしまい、お店の休憩室に泊まることになり、コンビニに行ったのですがお弁当やパンなどはなく、ポテトチップがこの日の夕食でした。

休憩室のテレビから一晩中流れてくる恐ろしい映像に胸が熱くなったのを覚えてjます。

そしてその後の計画停電・・・

洋菓子屋さんは飲食業の中でも電力の消費量は高い方です。
大型冷蔵冷凍庫や大きな電気窯、室温が高いと溶けてしまう製品も多いのでクーラーも頻繁に使います。
福島の原発事故があるまでは、こんなに原子力に頼っているとは知りませんでした。これはとても恥ずかしいことです。
原発の安全性がよく議論されています。原子力を専門的に勉強したわけではないのですが、報道などを見る限り、いまの人間の力ではコントロール出来ないのではと・・・
いろんな物事にリスクがあるのは解っているつもりですが、命に関わることなら避けなければと思っています。

常に節電を心掛けないといけませんね。



20年程前に岩手を中心に東北を旅しました。

子供の頃から宮沢賢治が大好きで、賢治がどんな土地で育ったのかを見てみたいという思いがあり岩手を中心に青森 宮城と5日間かけての、のんびり貧乏旅行でした。
安い民宿や宿坊に泊まったので旅行にありがちなきらびやかなごちそうではなく、地元の人が食べているような素朴な料理でした。生まれて初めてイナゴをごちそうになりました。

素朴な食べ物・やさしい人々・美しい風景 東北に対してそんな記憶しかない私にとって、地震や津波によって多くのものが失われたと思うといまでも胸が苦しくなります。


また貧乏旅行で行きたいです。


がんばります・・・・