昨日、高田馬場ラビネスト

柿落とし公演

「北枕動物園へようこそ~阿片ノ唄」観てきました。


風邪のため体調が心配でしたが、

なんとか薬を飲んで、鼻水も止まり万全です。


舞台、衣装も手作りというなんとも気合を感じました。


舞台上は不思議なもんで、同じ空間、窓や机、椅子の配置も

変えずとも、若干の小道具で違った場所に見えてくるんですね。


いろいろ考えさせられました。


時代は戦時中。

苦しいながらも楽しく生きる人々。

こんな雰囲気好きです。

(例えは違うけど、ドラゴンボールもピッコロが出てくるまでは

大好きでした。あのダラダラとしたホンワカとした空気が)


所々の笑いどころが結構ツボにはまったのですが

他の観客さんたちが静かなため声を出すわけにもゆかず。

ぼくはポイントがずれているのでしょうか。


そうこうしているうちに空気が一転。

ここからの展開が速い。

一時的においていかれました。

そして、一気に暗闇に。


このときは自分が登場人物になったような錯覚を

起こしながら観ていました。



一番感情移入したのがイイジマさん。

ぼくがイイジマさんなら同じような精神状況になっていたろうな。

皆を守ってやろうとしていたのに、なぜ隠し事をする。

庇いようがないじゃない。

身近な人が殺されたり、傷を負わされたりしても何もできない。

ふがいなさからでる、自己憎悪。

それが自然に根本的な原因となった人間、動物へ向かう。

怒りの矛先を求めてしまう。


一方、早苗さん。

感情移入というより、隠し事をしていたことに対する

憎しみがわいてきました。

(観客である第3者の目線で)

話せなくなったのは分かるが

存在感を抹消したような、他人事のような態度。

(ぼくにはこう見えました。イイジマさんの辛さを強調するための

役者さんの演技なのでしょう。)


あと、イイジマさんの上司の人。

バリバリの兵隊。

ぼくもあの兵隊ならあれくらいのことを当然と考え

罪とかそんなものは何もかんじないだろうな。

戦時中は祖国の為。

組織の為。

勝つためには何でもする。

「ぜいたくは言えないはずだ 勝までは」



ほかストーリーについていろいろ気になったところはありましたが

あとで聞いみよう。



今回は役者

祖父江桂子さんお目当てに観に行きました。

存在感がありますね。

不自然に感じない堂々たる振る舞い。

また、動作のない早苗さんとの会話のシーン。

最も印象的でした。

いつもの演技と違った面を観れました。



観劇後も、

ストーリー(脚本)について、

戦争について


あとをひきました。


戦争とは?


表面上、感情的、道義的に当然あってはならぬもの。

しかし、そんな単純なものじゃない気もするし・・・。


時代と人。


何を書いたらよいか