滝口幸広さんの訃報については、私共も未だに心が追い付かずにおります。
「る変」公演に出演することを楽しみにしてくれていました。
浅井長政役についてもお話していました。
一番得意な恋愛ものが来たと笑っていました。
でも役について真剣に考え始めているのだろうなとも思う表情でした。
たっきーは、公演を、役を、そして物語を深く愛して下さいます。
柳沢吉保のお墓には、自分の役じゃないのに真剣にご挨拶をして、
「三日月」がかかるととても切ないお顔になって。
「智恵子抄」や「星の王子様」ではつい涙を流し、
家康や家光の孤独を抱えて、
信長にも感情移入して、複雑な顔をする。
いつも本気でいつもお芝居にウソが無くて
そしてお客様を笑顔にすることが大好きなたっきーが大好きでした。
お芝居だけでなく、全てのことにおいて、私共にとって「たっきー」というジャンル
他に代わりのいない俳優さんでした。
だからこれからどうしようって思って。
「滝口炎上」を上演しようと思った時のことを思いだしたりしていました。
たっきーはとてもエンターテイナーです。
お客様のことを一番に考えて、その次に公演のことを真剣に考えてくれます。
だからきっととっても心配しているだろうな、と。
で、たっきーが安心して笑顔になれることって何だろうって思うと、
やっぱりお客様が笑って泣いて「面白かった」って言って下さる作品を作ること
それだけです。
公演内容について、浅井長政役をどう作るのかについて
そして「る変」公演について、一番良い選択を考えています。
結論が出ましたら、お客様にご報告させていただきますのでもう少々お時間をください。
スタッフ、キャスト一同前を向いて全力で「る変」公演を製作しますのでどうぞ宜しくお願いいたします。