本当の青い空。
私がずっと前に読んだ小説の一節。
「本当の青い空って、なんだと思う？」
そして、旅人は答える。
「空の色は、気候や土地によって違いますし、
今まで見た中で同じ空は2つとありませんでした。
しかし、どれもとても美しかったです。
本当の青い空、そんなものはありません」
あくまで私の記憶なので、
言い回しなどが合ってるかは分かりませんが、
こんな内容でした。
私は今、ピアノを弾いていますが
例えば、ショパンのノクターンは、
素人が弾こうが、音大生が弾こうが、プロのピアニストが弾こうが、
ノクターンはノクターンです。
それぞれに個性があり、異なるストーリーがあり、音楽性があり、
ある一定のレベルを超えれば、
どれもが、素晴らしいのでしょう。
本当のノクターン。
そんなものはない。
私は、私の音楽をやるしかないんだろうなって、
今更ながら、実感します。
誰かの良い子になる必要なんかない。
先生の望むように、審査員が望むように。
そんなのは、私の演奏ではない。
そんな演奏をしても、自分にとって不本意でしかない。
だから、ただ一つの、私の演奏を。
そう思います。
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