明日から… | La Chasseuse de rêve

La Chasseuse de rêve

スターダンサーズバレエ団の渡辺恭子です。
多くの方にバレエへの関心を持って頂きたく、
自分なりの発信に挑戦したいと思い、始めました。
温かくお見守り下さい。

あっという間に明日から名古屋入りとなるので今夜はパッキング。
なんだかんだ、名古屋も、この劇場も初めてづくしです。
美味しいものを食べる時間が少しでもあると良いなぁ…と食は、やはり気になるところですが…笑笑
ひとまず本番用のポワント選びは完了しました。
(と言っても、最終的な決定は当日)
今回池田武志くんとは初めて一緒に白鳥を踊ります。
新たな自分の課題、挑戦もあるのですが、同時に武志くんによるパートナーからまた新しい化学反応で舞台を創れるよう目指しています。
スケジュール的には体力勝負にもなりそうなのでしっかりエネルギー配分をして楽しみたいと思います。

さて、3月公演で上演するグリーンテーブルにおいてコメントがバレエ団に届きました。

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の芸術監督を長く務め、
スターダンサーズ・バレエ団の芸術顧問でもある、
サー・ピーター・ライト氏と
バレエダンサー、俳優、振付家の西島数博氏によるコメントをご紹介します。

<西島数博氏 コメント>

この作品に初めて出会った時、
驚きに心を弾かれたことを今でも覚えています。
1932年パリで初演された『緑のテーブル』は、
第1次世界大戦後、まだ世界中が不安な空気に
染まっていた頃に創作されて、
反戦というテーマを持つこの作品を、
今を生きるダンサー達がどのような感性で演じ、
どのようにお客様へ伝えることになるのか、
とても興味深く感じています。
ピアノが持つ繊細な旋律のなかで、
舞台中央にある緑のテーブルと怪しげな仮面の男たちの
身体表現は、
かなり衝撃度が高く強いインパクトを与えます。
平和会議という緑のテーブルですが、
とても恐ろしい企みに見えるこの作品、
スターダンサーズ・バレエ団が伝える強烈なメッセージを
受け取り感じてほしいと思います。
平成が終わり新たな時代が来る年にまたひとつ
考え深い上演になると期待しています。

<サー・ピーター・ライト氏 コメント>

クルト・ヨースの偉大な作品「緑のテーブル」を上演する
スターダンサーズ・バレエ団を、心より賞賛します。
私自身、1939~45年の世界大戦中、
クルト・ヨース率いるヨース・カンパニーにおいて
本作に登場する「旗手」を踊ったこともあり、
当時の記憶は今でも鮮やかに蘇ります。
指導者たちの議論はやむことがなく、
被害者たちは死に誘われ、語られるのは戦争の無益さです。
そしてその議論は、今日もなお続いているのです。
まだまだ未知の世界でもあるグリーンテーブルですが、
これだけ強いメッセージを持つ作品を踊ると言うのは私達にとてつもない影響を与えてくれると思います。
簡単に、楽しみ…とは言えない気もしますがこの機会には本当に私達もワクワクしています。