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【後編】 
パプテスマを受けて2ヶ月が経った頃、
「教会員であることを続ける」ということは
簡単ではないとわかってきました。


大きな壁だったのは、家族の反対です。
当時、姉と住んでいたのですが、私が教会へ行くことを姉はよく思っておらず、私は姉に気を使いながら教会へ行っていました。
 

実家の両親の反応も悪く、教会はせめて社会人になってからという親の勧告に従わなかったため、度々父母からキツい言葉と態度を受けました。「お前はもう俺の子じゃない」「その汚い考え(福音のこと)を洗い流しなさい」と父に言われたこともあります。

 

家族に反対され、信仰をもってバプテスマを受けたわけではなかった私は、さみしく、自信もなく、(親の言うように)働いて社会人になるまで、教会を休んだほうがいいのでは?と思うようになりました。

(*その家族に奇跡が起きます。巻末の補足をご覧ください)
 

ある土曜日、翌日教会へ行くことをどうしようかためらっていた時、ステーク宣教師の姉妹から、明日は教会でステーク大会があるから是非来てというお誘いがありました。
私は心の中で、「じゃあ明日が最後の安息日。明日教会へ行ったら、しばらく教会をお休みしよう。社会人になったら、また集おう」そう思って翌日教会へ行ったのでした。
 

この日、二つの大きな奇跡が起きます。
一つ目は、大会後に行われた2人の若い兄弟姉妹のバプテスマ会において。バプテスマ終了後、1人が神権者たちによって確認の儀式を受けている時、私は心を込めて(人のために祈るのは初めてだったかもしれません)
「この兄弟と姉妹が、いつか神様のみもとへ帰れますように。」と目をつむり、祈りました。
その瞬間です!!私の体はゆっくり宙を浮いていく感覚となり、私の体はすっぽりと、みたまのカプセルのようなもので包まれたのです。そして、急に頭の中が空っぽになり、何も考えられない状況に陥り、頭だけではなく身体も空っぽのようになった次の瞬間、私は確かに自分の霊で、耳で、心で、聖霊(みたま)の声を聞きました。


「この教会は真実、真実、真実真実真実真実・・・(途中からこだましていった)
あなたがこれから歩もうとする道は正しい、正しい、正しい正しい正しい正しい・・・」 と。
 

この聖霊の言葉は、30年以上経った今でも私の耳と、胸あたりと、霊に響き渡った感覚として、はっきりくっきり覚えています。そのみたまの声のトーン・音量がどのくらいだったかも明瞭に覚えています。

私はその声(メッセージ)を聞いた直後、全身全霊が燃えているかのように熱くなり、泣くだけの感情が全くないのに、何も悲しくないのに、涙が滝のようにあふれ出したのです。

私の頭の中には、何の思いも考えもなく、ただただ、このうえない平安と幸福を感じていて、
この平安があれば何も要らないと確信できるくらい、この世で味わったことのないものでした。


「この教会が真実であること」
「これから歩む信仰への道は正しい」

という天からの心強いメッセージは、現在も苦難にあう際の私を支えてくれています。
 

もう一つの奇跡というのは、(話が前後になりますが)この日の朝、当時の監督さん(ビショップ)が私と面接するようにとの霊感を受けていたということです。とにかく私と面接しなければと促されていたようで、バプテスマ会終了後、面接してくださいました。監督さんは、はじめにこうおっしゃいました。
「姉妹、今朝どうしても(忙しくても何が何でも)あなたと面接しなさい、と主が(みたまを通して)おっしゃったんですよ」と。
この面接で、監督さんは私の現状を把握し、私に的確なアドバイスをくれました。
「体に栄養が必要なように、霊にも栄養が必要なんです、教会に来なきゃダメです、お姉さんに気を遣って申し訳ないと思ったら、前日までに洗濯を済ませればいいじゃないですか」など、今思うとちょっとしたアドバイスなのですが、当時の霊的に赤ちゃんのような私には、絶対的に必要なアドバイスであり、とてもみたまを感じた面接だったのです。その面接を受けたことにより、私の気持ちは180度変わって「これから毎週教会に集う」という決意をすることができました。
 

「今日で最後の安息日にしよう」と思っていた私を主はご存じであり、私を導いてくださいました。前日にステーク宣教師に働きかけ、当日の朝、監督さんに働きかけ、そして聖霊を私に送ってくださいました。あの安息日を最後にしばらく教会を休んでいたとしたら、教会へ行くことは一生なかったかもしれません。おそらく今の私はいないであろうと思われます。

主は実に生きていらっしゃると心から証いたします。
(*家族についての補足です。姉はその後まもなく改宗して神殿結婚し、今も私を霊的に引っ張ってくれる頼もしい存在です。父は私が伝道から帰還すると「よくがんばった」と褒めてくれ、教会へ行く私を応援していました。7年前他界しましたが、亡くなる前、母に教会に行くよう遺言しました。母は2022年バプテスマを受けています)