県森林組合連合会(富山市)が仕入れた福島県産のシイタケ原木から、国の安全基準の指標値(1キロ・グラムあたり150ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出された問題で、県内の生産農家も1戸が福島県産の原木を仕入れていたことが分かった。県内のシイタケ生産農家全29戸を対象に行った県の聞き取り調査で判明した。この農家は10日、放射性物質の付着の有無について自主的に検査する考えを県に伝えた。
県森林政策課によると、農家は同連合会経由ではなく独自のルートで福島県産原木を仕入れていた。本数は不明だが、農家は他の原木と区分して保管しており、市場には流通していないという。
今回の問題は、同連合会が仕入れた福島県産の原木計2万420本のうち検査をしたサンプルの6本から、国の指標値を最大で4・8倍上回る1キロ・グラムあたり720ベクレルの放射性セシウムが検出されて発覚した。同連合会が仕入れた原木はシイタケ生産者ら6人(1万8420本)や立山山麓森林組合(1770本)などに販売されていた。県の聞き取り調査は10日で終了し、ほかに仕入れた例はなかった。
ただ、昨年5月22日に射水市内の植菌体験教室で使用された30本の所在が分からなくなっており、県森林政策課は「所在不明の原木から採れたシイタケを流通させないように、引き続き回収に努める」として、情報提供を呼びかけている。
出典:読売新聞