次に娘が、来るのは来週の日曜日。

「それまでにベッドに座りたい!」
文字盤を使って、看護師さんに相談した。

「わかったよ♪」笑顔で答えてくれた。
私の担当の人達は、無理かもとは殆ど言わない。
必ず皆で相談してくれる。
不安だらけの私に必ず寄り添ってくれた。
どれだけ勇気と希望を貰っただろう♪

何日かして、朝の回診の時に主治医の先生に「今日は午後にスピーチカニューレと言う物を器管切開をしてる所から入れてみようと考えてます。鼻からの酸素で大丈夫だったら話せる様になるから」

「え!話せるの?やる!♪座るの通り越して話せるんだ♪ヤッター♪」
嬉しかった。
早く午後になれ♪待ち遠しくて待ち遠しくて。

午後になって、廊下から主治医の足音が聞こえた♪

「来た~」
「こんにちは、早速やってみようか♪」
「うんうん」私は大きく頷いた。

喉から人口呼吸器が外された。

直ぐに鼻に酸素の管を装着。

鼻がスゥースゥーして痛い…

喉に何かが入れられた。

「声を出してみて?」

「あー…」出ない…
スピーチカニューレが上手く入っていないらしく声は出ない…

少し不安になりパニックだ
「息が出来ない❗」そう思っていた

「痛いけど少し動かすよ。あーって言ってて」
主治医がスピーチカニューレを動かした。

「あー…あー…あー!!」声が聞こえた❗

久しぶりの自分の声。
その瞬間「ウワァ~」私の泣き声が部屋中に響きわたった。

「ありがとう、ありがとう、ありがとう」それ以外、何も言えない…その言葉以外、見付からない。

しかし…5分もしてると、苦しくて血圧が下がる。
心拍と血圧のアラーム音が鳴り響く、私の視点も定まらない
「今日は、ここまで、又明日にしようね」
主治医に言われ、喉に人口呼吸器が戻された。


  ↑↑こんなかんじです↑↑

毎日、5分。
その5分で、頼み事等を全て伝える。

話せるって凄い事だなぁ
当たり前って凄い事なんだよなぁ

呼吸をする事、痒い所をかく事、何かを食べたり飲んだり、足や手を動かす事、寝返りをする事、立ったり座ったりする事、本当に人間て凄い!

次の日曜日、娘が来たが、まだ上手く話せないから、お披露目は出来ず、寝たままで2時間が過ぎた…

少し停滞期…

帰って行く娘の後ろ姿に久しぶりに泣きそう…

これから、こんな日も沢山あるんだろうな…

だけど頑張るぞ!
旦那さんも娘も私以上に頑張ってるのだから!

そう誓って眠りにつく事にしたが、睡眠薬じゃ眠れないので、私の場合は看護師さんが付きっきりで麻酔の点滴が打たれる。

「寒いから早く寝て」と(笑)
だけど点滴が止まると目が覚める。
困ったものだ💧
看護師さん、忙しいのにごめんねm(__)m

一日の内、30分は鼻からの酸素吸引、5分はスピーチカニューレ、5分はベッドに座る。
欲張りだから、イッパイやる事にした。

        目標
  今度の日曜日、娘と旦那さんに披露!
   ファイト~私!諦めるな私!!

 今日は一進一退、クリアなし💧