江戸川大学ライフデザイン学科2年 林 卓弥
はじめに
6月10日、原研哉さんにきていただき話を聞いた。原研哉さんは長野冬季オリンピックの開会式、閉会式プログラムを手掛けた人で、他にも無印良品のデザインなどもおこなっている。
原さんが考える三つの形
l 観光の形
日本は島国であることや、水がきれいであることなど恵まれている部分の多い国である。観光という産業の未来をデザイナーが魅せていく必要がある。
l 住まい、暮らしの形
日本人は他国の人に比べ物をもちすぎているそうだ。例えば、そのせいで部屋にテディベアとうるしがとなりあわさっしまうということもあるらしい。それではうるしの雰囲気が台無しになってしまう。
また、日本人は自分の暮らしのベストは、何なのか考える必要がある。お風呂が好きならお風呂にお金をかけるなど、自分が本当に必要で好きなものがなんなのか考える必要がある。日本は欲望の水準が高い。
l もてなしの形
世界でホテルの評価が一番高いのは西洋である。だが評価では負けているが日本も西洋に負けないものを持っている。
シンプルとエンプティ
シンプルというのは最近生まれたもので、とても複雑なものである。シンプルというのは使いやすさや必要な部分などの合理性を最短距離で形にしたもので、無駄なものを一切排除したものである。
エンプティとは、「何もない」ということである。簡潔で何もないから、いろんな解釈をすることができる。たとえば、日本の様式のなかにみられる銀閣寺はエンプティである。
感想
シンプルで、洗練されたデザインのものが、かっこいい理由が少しわかった気がした。
なんでもないようなシンプルなものなのに、存在感や惹かれるものには理屈がある。何かそういうものを見つけた時に、合理的に考えてみたいと思った。