江戸川大学社会学部ライフデザイン科2年 石川吉人



玉田さとみさんから「マイナスをプラスに変えて夢をつかむ」と言うテーマでお話を伺った。玉田さとみさんは、二男がろう児(耳が聞こえない子ども)と診断されたことをきっかけに、「手話で教育するろう学校」の必要性を感じ、全国ろう児をもつ親の会を設立した。03年にデフ・フリースクール「龍の子学園」のNPO法人化を支援し、20084月には学校法人明晴学園を創設し、現在、中学部設立に向け活動中である。



教育

昭和81933)年から日本中のろう学校で手話が禁止されていた。禁止したわけは、日本人は日本語を話すべきだという理由であり、現在も文部省の基本姿勢は変わっていない。手話の替わりに聴覚口話法を学ばせていた。「聴覚口話法」とは、口の形を見て読み取ったり話したりする教育法を行っている。しかし、その効果としては全体として成功しているとは言えず、日本語の読み書きの力も不十分で、何より当事者のろう者たちからも「自分たちに合わない教育」と不評である。

そこで最近は手話が取り入れる学校も出てきましたが、その手話はろう児にわかる日本手話ではなく、「日本語対応手話」である。日本語対応手話とは日本語を話しながら手話の単語を示すという方法で聞こえる人によって作られた。一方「日本手話」は、日本語とは別の独立した言語である。独特の文法体型であり、日本語とは語順が違う。手の形や位置・動きに意味があるだけではなく、肩の向き・うなずき・顔の表情・眉や口の動きなどで言葉を表しており、ろう者によって作られたろう者の第一言語とも言われる。



学校設立

 ろう学校では、ろう者に合った教育が受けられないことを知り、19994月に、ろう者たちがデフ・フリースクール「龍の子学園」を発足させた。保護者からは、東京教育委員会や文部科学省に手話の使用を要望したが拒否されてしまった。そこで、日本語手話で学べるろう者に合った教育を受けられる夢の設立を目指し、学校設立のために半年で寄付金7600万円を集め、都庁に掛け合いバイリンガルろう教育特区を設置した、20084月に明晴学園を設立した。現在は、中学部設立に向けて活動中である。



ろう者教育の現実をもっと知ってもらいたい

今回の話を聞いて、日本でこんな教育にまだあったということに驚いた。日本は教育が進んでいるものだと思っていたのだが、他の先進国より遅れているのを知りショックだった。また、ろう者教育の現実について知らない人は多いと思う。日本中の人が知れば、ろう者の人達にもっとより良い教育が受けられるようになると思った。