今回の参加料には、2月1日~26日、東京・原宿の太田記念美術館で個展の前売りチケットも含まれています。
ぜひ、ご鑑賞ください。

■テーマ:「世界に誇る文化・浮世絵の伝統が途絶えるとき」
■日 時:2009年2月5日(木)18:30~21:00(受付 18:10から)
■ゲスト:木版画家、牧野宗則氏(まきの むねのり)木版画家


■内容:ゴッホやモネ、ルノアールなど印象派に多大な影響を与え、今なお世界の美術愛好家の間で人気の高い浮世絵。実は、その伝統は「ものづくり大国」である日本を象徴する職人文化が昇華したものともいえる。絵師、彫師、摺師の各職人たちの分業で制作されているだけでなく、版木、馬連、刷毛、彫刻刀、絵の具、和紙なども全国各地にいた職人たちによって生み出されたものだからである。
 今回の講師である牧野氏は日本が世界に誇る浮世絵の彫りや摺りの技術を習得し、すべての工程を一人で手掛けている現代木版画家である。そして、その作風は北斎や広重などの浮世絵師たちの精神を受け継ぎつつ、伝統木版画を新たな次元に到達させた芸術家として内外で高い評価を得ている。
 しかしながら、今、伝統木版画の世界では、その技を受け継ぐ者がほとんどいなくなっているばかりか、作品を制作するにあたり必要な道具類を作る職人たちも急減している。このままでは、世界に誇る伝統芸術は過去の遺産になってしまいかねないというのだ。
 江戸時代以降、日本には各地域の特産品を生み出す職人たちが数多くいたが、地域の衰退と軌を一にするように、そのような職人集団も消えようとしている。そうした状況で、伝統文化を復権するための処方箋はあるのか、また、全国各地にあった「ものづくり」の伝統を復活する手立てはあるのか、伝統木版画の世界から考えてみたい。

■プロフィール:1940、静岡市生まれ。
86年、米・ジョスリン美術館作品展
89年、第1回川村賞受賞(川村記念財団)
92年、浮世絵太田記念美術館にて「北斎・広重からの華麗なる展開―牧野宗則木版画展」開催、引き続き全国縦断展、99年に第2回展、2009年に第3回展
93年、NHK「土曜・美の朝」、NHK・BSテレビ生紀行「豊穣の干潟を描く」放映

94年、静岡県文化奨励賞
97年、「棟方志功・牧野宗則二人展」を福岡を除く九州各県で開催
2003年、「しずおか国際園芸博覧会」の公式記念メダルの原画作成、文化庁長官表彰受賞
07年、大宰府天満宮宝物殿「平成の余香帖」出展・収蔵
09年、富士山静岡空港ロビーに陶板壁画「いのちの花」制作
09年2月1日~26日、東京・原宿の太田記念美術館で個展
主な作品収蔵先:浮世絵太田記念美術館、米・ジョスリン美術館、川村文化振興財団、国立国会図書館、佐賀県立美術館、長崎県立美術館、福井県立美術館、駿府博物館など

■会場:「女性と仕事の未来館」セミナー室 〒108-0014 東京都港区芝5-35-3 
TEL:03-5444-4151 JR田町駅三田口(西口)から徒歩3分
地下鉄(都営浅草線、都営三田線)三田駅 A1出口から徒歩1分
http://www.miraikan.go.jp/access/index.html

■会費:会場費や資料代など、社会人2000円、学生無料。なお研究会後に、ゲストを囲んで近くで懇親会をします。(会費おおむね2000~3000円)誰でも参加できます。
■申込期限:2月3日(火)まで 幹事:l06070yr@edogawa-u.ac.jp
(領家悠介 江戸川大学社会学部ライフデザイン学科3年生)