江戸川大学社会学部ライフデザイン学科2 大森竜矢

 

●銀座ミツバチプロジェクトとは?

「銀座食学塾」※1と「銀座の街研究会」※2の2つの企画団体の人々が一団となり銀座のビルの屋上でミツバチを飼い、ハチミツを採取するというユニークなプロジェクトである。初めは少人数スタートに加えメンバー全員がミツバチとハチミツには全く無縁な人々ばかりであった、そこで藤原養蜜場の代表である藤原誠市さんに巣作りから蜜採りまですべて教わる、その後も屋上での活動は続き「銀座の屋上でハチミツが採れる」という噂は瞬く間に周辺の人々などに知れ渡り、訪問、取材などが徐々に増えていった、自分もそのプロジェクトのメンバーの一員に入るという人もポツポツ増えていき、今では募集が止まっている。

年々、銀座ミツバチとハチミツは様々な形で銀座の街に浸透していき、開始当初とは比べ物にならないくらいのミツバチの数が増えていき、ハチミツに関しては様々な種類のハチミツが採れる、2008年現在も銀座ミツバチプロジェクトは続いている。

※1銀座に農業などの取り入れや、多くの「食」の情報源を目指す、情報交換、交流の場

2銀座の街を研究し、より良い街づくりを目的とする会

 

●ハチミツでビジネス、街へ貢献

ミツバチプロジェクトで生産されたハチミツは、「銀座ハチミツ」として銀座ブランドの一つとして顔にまでなっていった、その話題は、何時しか日本を飛び越え海外にまで知れ渡り、海外からわざわざ足を運んでミツバチとハチミツを観にくるという、しかし、普通にハチミツで売っていてはここまで街などに浸透、メディアの話題にはっていないだろう。

 田中さんはメンバー内の友人などが経営する銀座各所にある食品販売店などとコラボレーションすることによって「銀座ハチミツ」をより多くの人々に知ってもらおうとした、バーではカクテルに混ぜ使い、洋・菓子店ではハチミツをベースにした菓子の商品を作り、日本のカステラでとても有名な文明堂の商品には「、銀座ハチミツカステラ」という商品名で、「銀座ハチミツ」という名前がストレートに記された商品もある、食品以外にもハチの巣で採れる蜜蝋でロウソクを作り、キリスト教会でキャンドルサービスに使っていただくというものなどもある。

 

●ミツバチでみえないものがみえてくる

始めに、ミツバチとハチミツについて簡単に説明してしまったが、何処でも飼えるかというとそんなに甘いものではなく、ミツバチは少量の農薬などにも敏感に反応し、死滅してしまうほど虚弱な昆虫である、そのミツバチが銀座で繁殖などをして確実に数を増やしいう事実は環境面に関して銀座の街は良好であると言えることがわかった、この他にも、様々な環境に関することと対面してきた田中さん達は、ミツバチだけではなく銀座の街の環境にも関心を寄せ始め、街の花壇に花を植えるなど緑化への活動も積極的に行うようになる。

 

●講義を通して感じたことなど

 今回の講義を聞いて、まず思ったのは、人が普通ではやらないことや、当たり前だと感じていることの中に、素晴らしいアイディアが埋まっていること。

 自分の中だとハチミツといえば普通に考えればパンにかけたり、菓子などに使うぐらいなのかと考えるし、ミツバチは針をもってて危ない虫というくらいしか思わなかった、たぶん普通の人でも、「ミツバチとハチミツで、何か企画を立てて自分の街に貢献か、利益を作れ」と言われたら、まず業者の人にハチミツ作るのは頼んで、自分達みずからミツバチの巣作りしようとは思わないし、作れないと思う。ミツバチに関しては、ハチミツ作る時に使う虫程度で、ハチミツの後ろで隠れてしまい、滅多な事じゃ話の中や話題の中には出てこない。

 今回の田中さんのプロジェクト企画は、ハチミツとミツバチ両方の存在のバランスが五分五分であって、ハチミツも大事だけれど、そのハチミツを作るミツバチの事も知ってほしいという気持ちが伝ってきた様に感じた。

 銀座という街に、ミツバチとハチミツの繋がりを作った意外性に、驚いたのと恐ろしくなった。自分の中にある街のイメージとは掛け離れたもので、人の中にある決めつけや思い込みは、自分の持っているひらめきや考えの柔軟性などを硬くしてしまう。自分が知らないうちに社会の常識などに勝手に思い込みをしてしまう。そんなところが恐ろしくなった。