LD研究会レポート要旨 081218

「廃校活用は農業とのコラボで」

(株)美瑛の学び舎

代表 田中勝

(内閣府 地域活性化伝道師)

1.経緯:

北海道美瑛町の元小学校の廃校を施設丸ごと無償で借り受け075月から事業を開始。

事前の準備のため067月移住。(単身赴任状態)

2.目的:

廃校施設を活用して地域活性化を図る。

3.コンセプト:

「旅と学びと出会いの場」を提供。

学びを目的とした道外からの観光客を誘致、宿泊を伴う滞在型旅行者を増やす。

特に、夏以外のオフシーズンに。

(施設はトイレを洋式ウオッシュレットに改装した他は元のまま)

(当施設には宿泊は出来ない。62箇所の美瑛町内の宿泊施設を活用)

4.実績:(採算=赤字)

07年 資産運用セミナー(澤上篤人、岡本和久)・経済財政白書勉強会

俵真布俵真布交流フェスティバル・雪上絵

08年 日本百名山完登者交歓会・ハッピーリタイアメントセミナー

「白書週間」(5種類の白書・青書の勉強会)

5.計画中:

08年  俵真布交流フェスティバル(127日開催)

09年  雪上絵(38日開催)

6.プラン:

09年 企業研修誘致

   二地域居住者(農業株式会社)

 NPO法人越冬野菜研究会設立

7.方向:

廃校(全国に3000校)の活用は農業振興(法人による農業会社経営方式)と同一軌道上にあるので、幸い食糧安保、食の安全、食育等農業が追い風を受けている今日こそ新たな廃校活用のビジネスモデルを提供したい。

他方、都会のリタイア組は何かをやりたがっている。生き甲斐の提供が急務。

都会に沢山あるものと地方で足りないものを結びつける作業を誰かが担う必要がある。

これを実践すれば採算を取ることは可能。

=地方の活性化は人を移動させること=


~以下は余談~

■農業の担い手は地方にいない

都会のリタイア組やフリーターを如何に地方の農業に誘導するか?

地元の新卒者を如何に農業に就職してもらうか?

都会のリスクマネーを如何に地方の農業に導入するか?

■参考

1.廃校に伴う地元の変化

 異文化との接触機会が少なくなった

 地域で集まる機会がなくなった

 地域にいる面白さがなくなった

 将来の展望が持てない

 若い女性がいない

2.経済的には農産物はJAを通して販売できるため廃校による影響はない。しかし、その農業は消費者のニーズ変化に合わせてダイナミックに展開することではなくJAの指導に基づき生産だけを担当するある意味で下請け的なものである。

農業に興味が持てない理由

 変化がない

 仲間がいない(帰りに一杯やれない)

 嫁が来ない

 リスク負担をしたくない(安心できる勤務先がいい)

であって決して言われているような3Kによるものではない。

3.農業の変質

①“男“という文字はこれまでの農業を表す。

②現代農業には“力”は不要。変える”勇気“が必要。

③現在は男性よりも女性の方が勇気を持っている。

④農業は女性が中心になることで大いに変わる可能性がある。

=地域の活性化は経済的な側面と文化的な側面がある=

以上