今回の研究会では、水野馨生里さんの「長良川流域から考える地域デザイン~水うちわ復活プロジェクトを通じて~」をテーマにしたお話を聞きました。水野さんは年齢が26歳と若く、とてもキレイな女性でした。出身は岐阜県岐阜市で現在も岐阜市に住んでいます。大学は慶応義塾大学総合政策学部を卒業していて、卒業後は1年あまり渋谷の広報代理店で勤務していました。大学時代は、「岐阜県はつまらない、誇りに思えない」という考えを持っており岐阜県出身ということを友達に言えなかったときもあったそうです。しかしそんな水野さんを変えてくれた出来事がありました。それはカンボジア研修に行ったときに、当時カンボジアで途絶えていたクメール織物復活プロジェクトを進めるクメール伝統織物研究所との出会いです。研究所の織り手への調査やライフストーリーの聞き取りなどから地域に根付く伝統が社会的、文化的、経済的に絶大な影響を及ぼすことを痛感しました。研究所の取り組みを見た水野さんは、「自分のルーツ、背景とはなんだろう」と感じ「かけがえのない、大切な伝統、文化への興味」が生まれました。そして自分が生まれ育った岐阜のために何かをしたいと思い、東京の仕事を辞め岐阜にUターンしました。
そして岐阜市で文化、伝統をテーマに社会活動を行う「ORGAN」という若者による町づくり団体を立ち上げました。そこで「水うちわ」を15年ぶりに復活させました。若者とうちわ職人との協同一致により実現しました。若者も営利目的ではなく、岐阜のために何かを手伝いたい、という思いから手伝いを買って出てくれました。そしてNHK「発見故郷の宝」という番組で取り上げられ水うちわの存在が全国に広まりました。僕も実際、手にとって見ましたが、紙とニスで出来ているとは思えないくらい丈夫で、とても色使いなどがきれいでお洒落だと思いました。今では全国でも売れているそうです。
僕も水野さんみたいに地域のためになにかをしたいと思えるようになりたいと思いました。このような成功例があると、すごいと思います。しかし感心しているだけでなく自分も積極的にいろいろなことにアクションを起こしたいとも感じた。お話を聞いていて、とても活き活きしていて自分の仕事に誇りを持っているのだと感じました。最終的に自分もそういうやりがいがある仕事がしたいと思った。
江戸川大学経営社会学科3年 木崎 篤